製薬企業にITの新風を吹き込む、次世代のCIOがやるべき4つのことライフサイエンス企業のCIOが描く成長戦略【第5回】(1/3 ページ)

製薬企業のIT部門に求められる役割は大きく変わりつつある。ビッグデータ、人工知能(AI)、デジタルデバイスといった新技術をビジネス戦略に取り入れるCIO(最高情報責任者)の役割も見直す必要がある。

2017年04月25日 09時00分 公開
[前田琢磨アイ・エム・エス・ジャパン]

連載について

本連載では「ライフサイエンス企業におけるITの現状と課題」をテーマに、ライフサイエンス企業の中でも特に製薬業界でのIT事情を紹介する。「制約された環境下におけるプロモーション」「情報プラットフォーム」「CIO(最高情報責任者)やIT部門の役割と展望」といった切り口で解説する。

これまでの連載

第1回「製薬企業のIT部門は販促活動の環境変化に備えよ――知っておくべき技術トレンド

第2回「製薬企業の営業・マーケ部隊をITで支援する2つの方向性とは?

第3回「製薬企業にもビッグデータの波、『リアルワールドデータ』活用に必要な技術とは

第4回「製薬企業のビッグデータ活用、匿名化された患者の臨床現場データがあると何が分かる?


 最終回の本稿では、連載第4回までに紹介したようなビジネスモデルやテクノロジーの戦略策定、実行、推進を担う製薬企業の情報・通信・デジタル部門のリーダーの役割と責任、そして組織体制の在り方にスポットを当てる。

IT部門の役割の変化――第3世代の「ファーマIT」とは

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