「SSD/半導体ストレージ/フラッシュストレージ」の仕組みやメリット、課題とは?

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SSDとは何か HDDとの違いは?

 「SSD」(ソリッドステートドライブ)は、コンピュータで使用できるストレージハードウェアの一種だ。SSDは、電源を切ってもデータを失わず、永続的にデータを保存する不揮発性メモリを記憶媒体に採用する。SSDは「HDD」(ハードディスクドライブ)と比較して、データの読み書きが高速な傾向がある。SSDを使用すると、デバイスのOSの起動やプログラムの読み込み、ファイルの保存を高速化しやすい。(続きはページの末尾にあります)

SSD/半導体ストレージ/フラッシュストレージ関連の技術解説

SSDが大容量の主役に? HDDとの“容量差”は2倍どころか4倍へ

大容量SSDの開発は、HDDの大容量化を大きく上回るペースで進展している。複数のSSDベンダーが新たに発表したSSD新モデルも、HDDとの違いを印象付けるものになった。

(2025/1/12)

「SSD本来のパフォーマンス」を引き出す新技術の正体

SEFはSSDのパフォーマンスやセキュリティを向上させる技術だ。具体的にはどのような仕組みによって従来のSSDにはないメリットが得られるのか。

(2024/11/24)

HDDを不要にする「SSDオンリー」がどうしても無茶なのはなぜ?

SSDはデータ読み書きの速さだけではなく、容量においても急速に進化している。そうした中で「HDDが不要だ」との見方が出るのは不思議ではないが、その考え方には注意が必要だ。なぜなのか。

(2024/10/2)

HDDを使わない「SSDオンリー」がやっぱり無謀なのはなぜ?

データ読み書きの速さを含め、SSDはHDDに勝るさまざまなメリットを提供できるようになった。そうした中で語られるHDD不要説には一理ある。だがSSDのみで事足りると考えるのは危険だ。それはなぜか。

(2024/9/25)

「HDDがデータセンターから消える」という途方もない話の末路

データセンターではSSDだけではなく、大量のデータを効率的に保存するためのストレージとしてHDDが広く使われている。そのHDDを、データセンターで一切使わないという先進的なアイデアがある。

(2024/4/28)

計算機能を持った「コンピュテーショナルストレージ」が必要とされる端的な理由

コンピュテーショナルストレージは、CPUを中心とした従来のシステムにはない利点をもたらす可能性のある新しいストレージの仕組みだ。どのような利点や活用分野があるのかをまとめる。

(2024/4/25)

“CPU中心主義”では得られない「進化したNVMe」の利点とは?

2024年1月、「NVMe」に新たなコマンドセットが加わった。これにより、CPUを中心とした従来のストレージシステムにはない利点が得られるという。強化の詳細と応用例は。

(2024/4/18)

「SSDとHDDのどちらが壊れやすい?」論争の“意外な結末”

SSDには“寿命”がある。HDDも同様だ。重要なデータの消失を避けるには、それぞれの特徴を知って使いこなす必要がある。SSDとHDDのどちらがより“短命”なのか。SSDやHDDの寿命を知るために役立つ“ある技術”とは。

(2024/4/4)

SSDに「HDD」ではなく「テープ」を融合する“FLAPEだけの良さ”とは?

記録媒体の技術的な進化だけではなく、使い方によってもストレージの進化はもたらされる。SSDとテープを組み合わせる「FLAPE」にはどのような利点が見込めるのか。

(2024/4/3)

SSDを融合させたストレージ「FLAPE」はテープやHDDとは“あれ”が違う

ストレージはさまざまな進化を遂げている。複数のストレージを掛け合わせた「FLAPE」もその一つだ。FLAPEとはどのようなストレージなのか。その利点とは。

(2024/3/27)

SSD黎明期に爆誕した「NVMe」の最盛でSASはついに消えるのか

SSDなど企業向けでも使われるストレージを接続するための規格に「NVMe」や「SAS」がある。SSDの黎明期に開発されて以来、NVMeは多様な進化を遂げてきた。新旧のストレージ技術に勝敗はつくのか。

(2024/3/1)

SSD、HDDの違いが消える 「HDD不要論」は“ガセ”じゃなかった?

「SSD」と「HDD」の違いは徐々に消えつつある。それはHDDが終焉(しゅうえん)を迎えることを意味するのか。「企業向けストレージの今」を探る。

(2024/2/21)

「HDD」がついに終わる“条件付きの根拠”

「SSD」全盛の中でも、主要なストレージとして活躍し続ける「HDD」。SSDを取り巻く技術の進化で、HDDの地位が脅かされつつあるという。ついにHDDは“終わる”のか。

(2024/2/20)

NVMe全盛でも「SAS接続」のHDD、SSDはなぜ使われ続けるのか?

「NVMe」も「SAS」も、ストレージ市場で重要な役割を担い続けている。NVMeに対して新しさや性能面で見劣りするSASが、消えずに使われ続けるのはなぜなのか。その利点を探る。

(2024/2/8)

GoogleやMetaも実戦投入 「コンピュテーショナルストレージ」活用例

演算機能とストレージが一体化した「コンピュテーショナルストレージ」は優れた演算処理能力を持ち、大量のデータを扱う用途において効力を発揮する。実際の製品や活躍する場面とは。

(2024/1/10)

「コンピュテーショナルストレージ」は役に立つ? それとも使えない?

「コンピュテーショナルストレージ」は演算機能とストレージが一体化したストレージだ。さまざまなメリットだけではなく、デメリットも抱えている。具体的なデメリットとは。

(2024/1/3)

「SSD」徹底活用ガイド 障害を引き起こす原因は? “割安”で買う方法とは?

データ転送速度に強みを持つ「SSD」。その障害を引き起こす原因とは何なのか。少しでも安価にSSDを購入するためには、何に注意すればよいのか。SSDの活用ポイントを整理する。

(2024/1/1)

いまさら聞けない「コンピュテーショナルストレージ」とは? なぜ必要?

ストレージと演算処理機能を1つにまとめた「コンピュテーショナルストレージ」は、それぞれが独立していた従来のストレージシステムと何が違うのか。コンピュテーショナルストレージの概要を解説する。

(2023/12/27)

「SSDの300TB超え」でHDDが本当に終わる予感

容量300TBを超える製品の開発が進むなど、大容量化が進むSSD。こうした“大容量SSD”にはメリットだけではなく、注意点もある。それらは何なのか。大容量化の仕組みとは整理する。

(2023/11/30)

「SSD」に似ているが実は違う「CXLメモリモジュール」の正体

大量生産が実現するまでには至っていないが、「CXL」を採用したメモリモジュールが登場している。「PCIe 5.0」やCXLといったストレージやメモリ分野の新技術は市場に浸透するのか。

(2023/11/13)

SSDの主な用途

 HDDは、磁気ヘッドを搭載したアクチュエーターと呼ばれる機械式アームと、回転する磁気ディスクで構成されており、磁気でデータの読み書きをする。この構成は、各部品の故障につながる可能性がある。

 SSDは、破損の可能性がある可動部品が存在しない。SSDは、NAND型フラッシュメモリと、データの読み書きを処理するコントローラーで構成されている。この構成は、連続したランダムなデータ読み書き要求に対して、高速な応答を実現しやすい。ただしSSDは、HDDに比べると高価になりがちだ。例えばSSDは、デスクトップPCやノートPC、コンピュータゲーム機、デジタルカメラ、デジタル音楽プレーヤー、スマートフォン、タブレット、USBメモリなどに搭載されている。

 より高速なI/O(データ入出力)が可能なストレージへのニーズは衰えることはない。こうした中、SSDの開発やユーザー企業への導入が進んでいる。SSDはHDDよりも低遅延で、大量の読み取りやランダムアクセスを実行するアプリケーションのデータ処理を高速化しやすい。

 高性能なサーバやデスクトップPC、ノートPC、リアルタイムでデータをやりとりする必要があるアプリケーションには、SSDが適している。企業向けのSSDは、例えば以下の目的で利用できる。

  • 大量のトランザクションがあるデータベースからの読み取りをオフロード(負荷軽減)する。
  • VDI(仮想デスクトップインフラ)の利用時に、仮想デスクトップの起動集中による混雑の影響を緩和する。
  • オンプレミスインフラとクラウドサービスを併用するハイブリッドクラウドインフラで、頻繁に使用するデータをオンプレミスインフラに保存するために、ストレージアレイで使用する。