記録媒体の技術的な進化だけではなく、使い方によってもストレージの進化はもたらされる。SSDとテープを組み合わせる「FLAPE」にはどのような利点が見込めるのか。
ストレージに搭載する新種の記録媒体が登場することはめったにないが、ストレージの使い方によって、ユーザー企業はデータ保管の新たな体験を得られる可能性がある。その一つがSSDとテープを組み合わせる「FLAPE」だ。HDDを組み合わせたストレージにはない、FLAPEだけの利点とは何か。
他の階層型ストレージと同様に、FLAPEはデータをアクセス頻繁が高い「ホットデータ」と、アクセス頻度が低い「コールドデータ」に分類する。主に2通りの活用方法が考えられる。まずはホットデータをSSDに、コールドデータをテープに保存する方法だ。全てのデータをテープに保存し、SSDをキャッシュとして使って読み書きの速度を向上させることもできる。
階層型ストレージの発想は新しいものではない。大半の階層型ストレージでは、コールドデータはテープではなくHDDに保存されることになる。FLAPEと違うのは、HDDを使うことでコールドデータの読み込みは速くなるが、コストがより高くなる可能性があることだ。
SSDとHDD、テープを組み合わせた3層の階層型ストレージを構成することもできる。こうした3層の階層型ストレージでは、それぞれのストレージ種別に応じて次のように使い分けるとよい。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
データ環境の急変は、企業のストレージ課題を複雑化させている。性能や拡張性、データ保護、分散環境の一元管理、コスト最適化など、自社の課題に合わせた製品・サービスをどう見つければよいのか。それに役立つ製品ガイドを紹介したい。
フラッシュアレイ導入を検討する際、既存のリモートストレージデバイスからのデータインポートは気になる点の1つだ。そこで本資料では、最小限のダウンタイムでデータ移行できるフラッシュアレイ/ハイブリッドアレイ製品を紹介する。
近年、企業に蓄積されるデータが爆発的に増加しており、新たなストレージシステムへのニーズが高まっている。そこで、中小規模のニーズをカバーする、フルSSDおよびSSD/HDDハイブリッドのシンプルなブロックストレージを紹介する。
近年のSANストレージには、データの保護と可用性を確保することが求められている。そこで登場したのが、SAN専用のオールフラッシュアレイだ。本資料では、99.9999%を超える高可用性を実現する同ストレージの実力を紹介する。
ビジネスの成否を左右する要素として、データの重要性がかつてないほど高まっている。これに伴い、データ基盤としてのストレージの役割も一層注目されている。本資料では、多様かつ高度なニーズに応え得るストレージ製品の特徴を紹介する。
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...