HDD(ハードディスクドライブ)は、不揮発性のストレージハードウェアを指す。不揮発性は、電源がオフになっても、ストレージハードウェアが内部のデータを保持することを意味する。(続きはページの末尾にあります)
システムの停止は企業経営に大きな影響を与える。停止しないシステムを構築するための重要なポイントは、ストレージシステムの可用性確保だ。止まらないストレージシステムを構築するには、どうすればよいのか。
企業の競争力を生み出す業務アプリケーションの信頼性を高めるにはどうすればいいのか。フレックスジャパンが推進した“メインフレーム級”の信頼性を誇るストレージ製品の導入を紹介する。
部門ごとに設置されているファイルサーバをしっかり管理したい。眼科医療機器大手のニデックはこの問題の解決を目指し、先進的なストレージの導入を検討した。製品選びの決め手は何だったのだろうか。
高パフォーマンスで注目されるSSDだが、実際にシステムで使うことを考えるとその他の要素も重要になる。コストや拡張性、既存システムとの親和性など気になる点をどう解決すべきか。スペシャリストに聞いた。
企業のビッグデータ利用が加速化している。そうした流れの中で注目されているのが、ストレージ性能の高度化だ。SSDによるデータへのアクセススピード向上も気になる点だが、コストや運用性など総合的な能力アップについても探っていきたい。
調査会社IDCによれば、企業内で蓄積されるデータ量は年率60%以上の割合で増加していくという。こうした状況に対し、高額のストレージアプライアンス製品を増設していく手法は立ち行かなくなるだろう。では、それに代わる解決策として、どのようなものが考えられるだろうか。
非構造化データで需要の高いNAS(ファイルサーバ)だが、簡易的なNASを複数増設し、管理に問題を抱える企業も多い。iSCSI大手のデルは、独自のファイルシステムを搭載したNASゲートウェイという手法でNAS問題解決を図る。
業務データの共有に非常に便利なファイルサーバだが、データが適切に管理されていないことで多くの問題も発生している。そうした課題解決のベストプラクティスを探る。
地上デジタル放送への移行、ハイビジョンよりも高精細な「4K/8K」の登場などを受け、放送/映像業界では基幹業務を支えるIT基盤の刷新に迫られている。そこで求められるシステムの“最適解”とは?
「データ経営」への意識が高まる中、ストレージの注目度が上がっている。ユーザーが重視すべきはコストパフォーマンス。26製品の第三者比較結果で分かった、コストと性能のバランスに優れた製品の要件を解説する。
高度な研究に欠かせないITインフラを提供するため、奈良先端科学技術大学院大学が階層型ストレージを導入した。課題となっていた消費電力や空調などのコストが最大9分の1に減少した。担当者がその効果を語る。
世界中の複合機に蓄積された大量データを分析することで顧客に対するサービス品質を向上させる――リコーが実現したこのビッグデータ分析基盤を構成するクラウド基盤を紹介する。
システムが出力するデータを分析して事業に生かそうという機運の裏側で、大量データの保存に悩む企業は多い。そのような企業に最適なのは、技術革新が急速に進む「テープストレージ」だ。
クラウド&ビッグデータ時代を迎え、コスト削減や効率化に加え、ビジネス価値の創出を目的としたITインフラの見直しが急務だ。増え続けるデータを経済的に保管しつつ、高速なI/O性能を実現する具体策を示す。
IBMがHPC分野で培った技術を盛り込んだ“スケールアウトNAS”。クラウド技術の3要素――仮想化・標準化・自動化を兼ね備え、その上、従来のNASにないスマートな機能が盛り込まれている。
HDDベンダーが発表する最新HDDの容量がついに30TBになる時代へと移行。従来の技術では容量増大に限界があるという見方がある中で、ベンダー各社は新たなアプローチを採用し始めている。
HDDは磁気ディスクにデータを書き込む仕組みであることから、容量増大はほとんど限界に来ているとみる向きがある。だがHDDベンダーが開発を進める新たな技術が、その限界を突破しようとしている。
ストレージベンダー各社がNVIDIAとの協業を発表している。Weka.ioやLenovo、Dell Technologiesなどが発表したストレージ新製品と、その狙いとは。
IBMはさまざまなストレージ製品やサービスを提供している。従来のオンプレミスサーバやアプライアンスだけではなく、クラウドサービスやコンテナを念頭に置いた製品やサービスも展開中だ。何を提供しているのか。
HDDの進化は大容量化だけではない。そのコストメリットを生かしつつ、SSDと比べて弱いと言われてきた速度を向上させた“良いとこ取り”のストレージを目指す動きがある。HDDに何が起きているのか。
投資ファンドによる買収提案を受け入れることにした東芝。今後の関心は同社の再建が進むのかどうかと、ストレージ分野にどのような影響があるのかだ。
GPUによるデータ処理を高速化するNVIDIAの「GPUDirect Storage」は、大量のデータを扱う用途で活用が進む可能性がある。その可能性を考える上では、ストレージベンダーの取り組みが鍵になる。
コンテナの課題の一つが永続ストレージだ。これを実現する方法は幾つかあるが、今回は無料版もあるRobin.ioに着目した。Robin.ioによって何が実現するのだろうか。
データ活用を進めるに当たっては、必要なデータを効率良く管理し、素早く価値を生み出せるデータ基盤の構築をまずは検討すべきだ。データの大量発生、運用スタイルの多様化、システム環境の複雑化が進む中で考慮すべきシステム要件とは。
オンプレミス、クラウド、ハイブリッドとシステムが複雑化する中、効率的かつ素早くデータを管理/活用することは、競争力を強化する上で不可欠になりつつある。そこでいま知っておきたい、ストレージの最新技術について解説する。
デスクトップPCやモバイルデバイス、家電製品、企業のデータセンターのストレージアレイなど、HDDを搭載するデバイスはさまざまだ。HDDは、OSやアプリケーション、その他のファイルを磁気ディスクに保存する。
PCにおいてHDDは、常時利用のプライマリーストレージとしても、主にバックアップ用途のセカンダリーストレージとしても使用できる。HDDはPCのドライブベイ(PC内部のハードウェアを収容するための空間)に取り付けて、「ATA」(Advanced Technology Attachment)や「SATA」(シリアルATA)、「SCSI」(Small Computer System Interface)といったストレージインタフェースにより、マザーボードと接続して利用するのが一般的だ。
HDDをはじめとしたストレージハードウェアは、OSやアプリケーションのインストール、ドキュメントの保存のために必要になる。電源がオフになってもデータを保持できるストレージハードウェアがなければ、エンドユーザーはPCにデータを保存できない。いつまでもデータを保持するには、どのPCにもストレージハードウェアが少なくとも1台は必要だ。
一般的なHDDは、アルミニウム、ガラス、セラミックといった素材でできた数枚のプラッタ(円盤)で構成される。プラッタは軸を中心にモーターで回転する。プラッタには薄い磁気コーティングが施されている。プラッタが回転すると同時に、もう1つのモーターが磁気ヘッドの位置を制御し、プラッタにデータを記録したり、読み取ったりする。
HDDと同様に、PCでストレージハードウェアとして利用されているのがSSD(ソリッドステートドライブ)だ。SSDはデータを磁気的に保存しないので、HDDよりも起動時間が短く、読み書き速度が速い傾向がある。素早くアクセスする必要がある重要なデータを保存する場合や、入出力が多いアプリケーションを使用する場合は、SSDが向く。SSDには可動部品がないため、HDDよりも故障に強い。これらのメリットからSSDがHDDに取って代わろうとしている。
大半のPCユーザーがSSDを歓迎しているとしても、HDDには依然として需要がある。HDDは大量データの保存に向いている。ギガバイト当たりの価格で比較すると、HDDはSSDよりも安価だからだ。SSDには一定の耐用期間があり、特定の書き込み回数が過ぎると読み書き速度が低下し、故障する確率が高くなる。企業はデータ処理速度を高速に保ちつつ、コストを削減するために、HDDとSDDを組み合わせて利用することがある。