ハイブリッドクラウドは、一般的にはオンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスを組み合わせて、双方で単一のワークロード(アプリケーション)を実行できるようにしたシステムを指す。通常はオンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスをネットワークで接続させることが必要になる。構成要素にはオンプレミスのデータセンターとクラウドベンダーのデータセンターだけでなく、データの発生源であるエッジデバイスを含む場合がある。(続きはページの末尾にあります)
Red Hatの仮想化やAI関連など20種類以上の製品およびサービスがAmazon Web Services(AWS)のオンラインストア「AWS Marketplace」で利用可能になった。ユーザー企業はオンデマンドかつ従量課金型で利用できる。
AIプロジェクトの成功を左右する要因の一つが「インフラの選択」だ。AIインフラとしてのオンプレミスインフラとクラウドサービスの違いをまとめた。
クラウドサービスを優先するクラウドファーストに対して、クラウドサービスとオンプレミスインフラを使い分けるハイブリッドクラウドがある。企業はどちらの戦略を採用すべきか。
航空会社Jetstarはレガシーなデータ基盤の運用を減らし、新たなデータ基盤を使ってサービスの最適化を図っている。具体的に何ができるようになったのか。
オーストラリアのボンド大学が、Nutanixの製品群を採用してインフラを刷新した。同校はNutanixの製品群を採用したことは「正解だった」と振り返る。その理由とは。
電気自動車のレース「フォーミュラE」で、Porscheのチームは走行する車体が生み出すデータを利用する。Porscheがそのために活用する仕組みとは。
VMwareのライセンス体系変更で、永久ライセンスのユーザー企業はサポート打ち切りやサブスクリプションへの移行を迫られている。そうした中で一部の企業がサードパーティーベンダーのサポートに期待する理由とは。
Red HatがAWS社との提携を強化し、VMware顧客の取り込みを本格化している。Red Hatの狙いはどこにあるのか。成功の見通しを専門家が分析する。
BroadcomがVMwareを買収後、一部のユーザー企業はVMware製品の代替となる製品を探し求めている。選択肢は幅広くあるが、VMware製品の完全な代替品は存在しない。
料金の高さなどの理由から「脱クラウド」を選択する前に、一度自社のクラウドストレージの改善に取り組んでみるのも手だ。今からでも始められるクラウドストレージ最適化とは。
「脱クラウド」に向けてかじを切るより、利用中のクラウドストレージの改善を図る方が適切な場合がある。脱クラウドすべきか、クラウドストレージを最適化すべきかの判断方法とは。
「ハイブリッドクラウド」のインフラやツールが進化している。ハイブリッドクラウドを採用することで得られるメリットや、ハイブリッドクラウドのトレンドを紹介する。
各種ソフトウェアのパッチを適用することはセキュリティリスクを低減させるが、システムが稼働しなくなるというリスクを内包している。技術的な課題を解決したIT部門は、さらに事業部門との問題も解決しなければならない。
前回明らかにしたクラウド活用におけるセキュリティ課題を基に、具体的な解決策として「仮想環境の保護」「脆弱性対策」をキーワードとして具体的な製品、サービスを紹介する。
NECとNECフィールディングは、ITシステムの導入から撤去までのサイクルを包括的に支援する「オンサイトライフサイクルマネジメント」の提供を開始した。中小から大企業まで、業種・業態問わず導入が可能。
災害復旧の構築に際して、完全なセルフサービス型かアシスト型かマネージド型かの選択は、何を守る必要があるのか、そしてどんな社内リソースがあるのかにかかっている。
「クラウドとは何か」が語られ続けて10年がたとうとしている。現在、国内企業のクラウド導入の実態はどうなっているのか。ガートナーの情報を基に、クラウド導入の現状、今後の議題をレポートする。
AWSとMicrosoftがクラウドサービスの市場競争を阻害しているとして、英国規制当局は両社を標的とした「介入」を検討している。これに対し、AWSは「信頼できる証拠を示していない」と反論する。
VMware顧客の取り込みを狙うAWS社は、これまで掲げていた「全てをクラウドサービスで動かす」ことを前提としない、オンプレミスシステムとの連携を強化する新サービスを投入した。戦略転換の背景には何があるのか。
BroadcomはVMwareを買収後、さまざまな変化を起こした。否定的な見方をする顧客やアナリストもいる一方で、Broadcom買収後のVMwareの姿勢を評価する意見もある。
オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方でワークロードを実行することで、必要なリソース(CPUやストレージなど)の量や予算に合わせて、両方を使い分けられるようになる。大手クラウドベンダーのAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft、Googleは、ハイブリッドクラウドの管理サービスを提供している。
ハイブリッドクラウドとマルチクラウドは似た言葉だが、両者の意味には違いがある。ハイブリッドクラウドは、オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方を利用することを指す。これに対してマルチクラウドは、2社以上のベンダーのクラウドサービスを利用することを意味する。
データセキュリティの選択肢を広げやすいのが、ハイブリッドクラウドの特徴だ。機密性の高いワークロードはオンプレミス型プライベートクラウドで実行し、機密度の低いワークロードはクラウドサービスで実行するといった使い方ができる。
ワークロードを実行するときに、費用対効果の高いインフラを状況に合わせて選択できるメリットも、ハイブリッドクラウドにはある。オンプレミス型プライベートクラウドは、ユーザー企業が所有して運用する。このときに、まとまった金額の初期導入費用が必要になる。一方でクラウドサービスの利用料金は、変動費や運用費として会計処理できる。ハイブリッドクラウドでは、ワークロードのリソース需要がオンプレミス型プライベートクラウドの限界を超えた場合にクラウドサービスに切り替え、追加のリソースを利用できるようにするといった運用ができる。
ハイブリッドクラウドでは、1つのワークロードの複数の構成要素を、オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方で実行することが可能だ。こうすることでワークロードに冗長性を持たせて、レジリエンス(回復力)を高めることができる。