「ハイブリッドクラウド」丸分かり 比較、事例、解説記事を紹介

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、ハイブリッドクラウドに関する事例、比較、解説の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

ハイブリッドクラウドとは メリットと用途を解説

 ハイブリッドクラウドは、一般的にはオンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスを組み合わせて、双方で単一のワークロード(アプリケーション)を実行できるようにしたシステムを指す。通常はオンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスをネットワークで接続させることが必要になる。構成要素にはオンプレミスのデータセンターとクラウドベンダーのデータセンターだけでなく、データの発生源であるエッジデバイスを含む場合がある。(続きはページの末尾にあります)

ハイブリッドクラウド関連の比較

Red Hatの仮想化やAI製品が「AWS Marketplace」で利用可能に 対象製品は?

Red Hatの仮想化やAI関連など20種類以上の製品およびサービスがAmazon Web Services(AWS)のオンラインストア「AWS Marketplace」で利用可能になった。ユーザー企業はオンデマンドかつ従量課金型で利用できる。

(2025/4/4)

AIを使うなら見直したい「オンプレミスとクラウドの違い」とは

AIプロジェクトの成功を左右する要因の一つが「インフラの選択」だ。AIインフラとしてのオンプレミスインフラとクラウドサービスの違いをまとめた。

(2025/1/7)

「クラウドファースト」と「ハイブリッドクラウド」はどちらが賢い選択なのか?

クラウドサービスを優先するクラウドファーストに対して、クラウドサービスとオンプレミスインフラを使い分けるハイブリッドクラウドがある。企業はどちらの戦略を採用すべきか。

(2024/12/25)

注目の比較記事一覧へ

ハイブリッドクラウド関連の事例

データが解いた業界の“ジレンマ” Jetstarが見つけたデータ活用の成功法則

航空会社Jetstarはレガシーなデータ基盤の運用を減らし、新たなデータ基盤を使ってサービスの最適化を図っている。具体的に何ができるようになったのか。

(2025/4/12)

「Nutanixで正解だった」 ITインフラを刷新した豪大学の決断

オーストラリアのボンド大学が、Nutanixの製品群を採用してインフラを刷新した。同校はNutanixの製品群を採用したことは「正解だった」と振り返る。その理由とは。

(2024/8/20)

自動車レースとクラウドをつなぐPorsche独自ハイブリッドクラウドの中身

電気自動車のレース「フォーミュラE」で、Porscheのチームは走行する車体が生み出すデータを利用する。Porscheがそのために活用する仕組みとは。

(2023/5/2)

注目の事例記事一覧へ

ハイブリッドクラウド関連の製品解説

VMwareユーザーがサブスクでも移行でもない「第3の道」に活路を見いだす訳

VMwareのライセンス体系変更で、永久ライセンスのユーザー企業はサポート打ち切りやサブスクリプションへの移行を迫られている。そうした中で一部の企業がサードパーティーベンダーのサポートに期待する理由とは。

(2025/2/25)

Red Hatの「OpenShift」は“脱VMware”の移行先になり得るのか

Red HatがAWS社との提携を強化し、VMware顧客の取り込みを本格化している。Red Hatの狙いはどこにあるのか。成功の見通しを専門家が分析する。

(2025/2/13)

「VMwareの代替品」はない? 移行を模索するユーザーの現実

BroadcomがVMwareを買収後、一部のユーザー企業はVMware製品の代替となる製品を探し求めている。選択肢は幅広くあるが、VMware製品の完全な代替品は存在しない。

(2025/2/5)

注目の製品解説記事一覧へ

ハイブリッドクラウド関連の技術解説

「クラウドをやめる」ではなく「クラウドを使いこなして安くする」方法とは

料金の高さなどの理由から「脱クラウド」を選択する前に、一度自社のクラウドストレージの改善に取り組んでみるのも手だ。今からでも始められるクラウドストレージ最適化とは。

(2024/5/29)

「脱クラウド」した方が“安くなる”のか、そうではないのか

「脱クラウド」に向けてかじを切るより、利用中のクラウドストレージの改善を図る方が適切な場合がある。脱クラウドすべきか、クラウドストレージを最適化すべきかの判断方法とは。

(2024/5/22)

ハイブリッドクラウドユーザーの本音「プログラミング言語に依存したくない」

「ハイブリッドクラウド」のインフラやツールが進化している。ハイブリッドクラウドを採用することで得られるメリットや、ハイブリッドクラウドのトレンドを紹介する。

(2024/5/20)

注目の技術解説記事一覧へ

ハイブリッドクラウド関連の運用&Tips

「迅速なパッチ適用」を妨げる事業部門

各種ソフトウェアのパッチを適用することはセキュリティリスクを低減させるが、システムが稼働しなくなるというリスクを内包している。技術的な課題を解決したIT部門は、さらに事業部門との問題も解決しなければならない。

(2021/2/25)

クラウド活用時に考慮すべき7つの課題とその対策~仮想環境の保護・脆弱性対策編~

前回明らかにしたクラウド活用におけるセキュリティ課題を基に、具体的な解決策として「仮想環境の保護」「脆弱性対策」をキーワードとして具体的な製品、サービスを紹介する。

(2010/11/9)

NECグループ、クラウド移行時のITシステム運用をサポートするサービスを開始

NECとNECフィールディングは、ITシステムの導入から撤去までのサイクルを包括的に支援する「オンサイトライフサイクルマネジメント」の提供を開始した。中小から大企業まで、業種・業態問わず導入が可能。

(2010/1/13)

注目の運用&Tips記事一覧へ

ハイブリッドクラウド関連の用語解説

サービスとしての災害復旧(DRaaS)の主な選択肢

災害復旧の構築に際して、完全なセルフサービス型かアシスト型かマネージド型かの選択は、何を守る必要があるのか、そしてどんな社内リソースがあるのかにかかっている。

(2020/9/24)

「クラウドが何か」の議論はもういい――可用性99.9%のシステムは実践あるのみ

「クラウドとは何か」が語られ続けて10年がたとうとしている。現在、国内企業のクラウド導入の実態はどうなっているのか。ガートナーの情報を基に、クラウド導入の現状、今後の議題をレポートする。

(2016/5/19)

注目の用語解説記事一覧へ

企業がハイブリッドクラウドを使う理由

ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの違い

 オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方でワークロードを実行することで、必要なリソース(CPUやストレージなど)の量や予算に合わせて、両方を使い分けられるようになる。大手クラウドベンダーのAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft、Googleは、ハイブリッドクラウドの管理サービスを提供している。

 ハイブリッドクラウドとマルチクラウドは似た言葉だが、両者の意味には違いがある。ハイブリッドクラウドは、オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方を利用することを指す。これに対してマルチクラウドは、2社以上のベンダーのクラウドサービスを利用することを意味する。

ハイブリッドクラウドのメリットと用途

 データセキュリティの選択肢を広げやすいのが、ハイブリッドクラウドの特徴だ。機密性の高いワークロードはオンプレミス型プライベートクラウドで実行し、機密度の低いワークロードはクラウドサービスで実行するといった使い方ができる。

 ワークロードを実行するときに、費用対効果の高いインフラを状況に合わせて選択できるメリットも、ハイブリッドクラウドにはある。オンプレミス型プライベートクラウドは、ユーザー企業が所有して運用する。このときに、まとまった金額の初期導入費用が必要になる。一方でクラウドサービスの利用料金は、変動費や運用費として会計処理できる。ハイブリッドクラウドでは、ワークロードのリソース需要がオンプレミス型プライベートクラウドの限界を超えた場合にクラウドサービスに切り替え、追加のリソースを利用できるようにするといった運用ができる。

 ハイブリッドクラウドでは、1つのワークロードの複数の構成要素を、オンプレミス型プライベートクラウドとクラウドサービスの両方で実行することが可能だ。こうすることでワークロードに冗長性を持たせて、レジリエンス(回復力)を高めることができる。