NECとNECフィールディングは、ITシステムの導入から撤去までのサイクルを包括的に支援する「オンサイトライフサイクルマネジメント」の提供を開始した。中小から大企業まで、業種・業態問わず導入が可能。
NEC(日本電気)とNECフィールディングは1月12日、ITシステム全般を対象とした導入時の企画から設計・構築、運用・保守・改善・撤去にわたるサイクルをワンストップで支援する「オンサイトライフサイクルマネジメント」を発表。NECの「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」における業種共通サービスメニューの1つとして、同日より提供を開始した。
同サービスを導入することで、企業は、ITシステム運用時における投資の効率化に加え、システムの安定稼働や管理者の負荷軽減、適正な人員配置が可能になるという。IT統制(日本版SOX法対応)に向けた開発と運用の職掌分離も容易にする。サービスの適用については、サーバ・ネットワーク・クライアントといったシステムごとに段階的に行え、運用移行時に発生する業務への影響を最小限に抑えられる。
両社によると、企業のITシステムをクラウド環境へ移行する際には、ユーザー企業内に設置されたITシステムと、企業外に設置されたデータセンターのITシステムを混在して利用するような形態が多く想定されるという。そのような場合に同サービスを利用することで、ユーザー企業のプライベートクラウド環境も含めたITシステム全体のライフサイクルを管理できる。さらに、これまで専門スキルを必要としたシステムの管理/トラブル対応など、運用・管理にかかわるリソースをより戦略的な業務に集中させることが可能になるという。
運用サポートについては、NECフィールディングがITシステムのライフサイクル管理に必要な活動をメニュー化して提供。顧客企業の運用の実態を評価し、実施すべき改善事項を提案するとともに、標準・手順化することでプロセス全体を改善するという。
さらに、同サービスの運用要員として、ITシステムのライフサイクル管理に関するスキルを有するNECフィールディングのプラットフォームSEが、個々のユーザーのITシステムをワンストップで管理する運用・保守統括を実施する。全国約400カ所の運用・保守拠点には、同サービスを提供できるスキルを持ったアドバンスドCEを2009年度末までに1700名を配備する予定だとしている。
そのほかNECでは、ユーザー企業の管理工数をさらに削減する施策として、ユーザーが利用する社内外のデータセンター環境・製品を横断的に、かつ各種クライアント端末の運用・保守・廃棄のステータスをリアルタイムで確認できる独自ソフトウェア「itPLANET」を開発したという。
同サービスの提供価格は、サーバ50台/ネットワーク機器30台/クライアント1000台規模のシステムをリモートでサービス提供した場合のモデルケースで月額240万円から。両社では中小から大企業まで業種・業態を問わず導入が可能だとし、今後3年間で300社の導入を見込む。
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