「リモートデスクトップ」をマルチディスプレイで利用する際、リモートデスクトップとローカル端末のアプリケーションの画面を、それぞれ別のディスプレイに表示させることができる。その方法とは。
MicrosoftのOS「Windows」が標準機能として搭載する「リモートデスクトップ」(ローカル端末で別のWindows端末の画面を操作する機能)では、複数のディスプレイに画面を表示させる「マルチディスプレイ」(マルチモニターとも)を利用可能だ。リモートデスクトップでマルチディスプレイを利用できるようにすることは、エンドユーザーの生産性向上に役立つ。
リモートデスクトップのユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー経験価値)を向上させるためには、マルチディスプレイの設定に加えて、幾つかの設定が有効な場合がある。主要な設定を紹介しよう。
Windows標準のリモートデスクトップ用クライアントアプリケーション「リモートデスクトップ接続」は、マルチディスプレイを使用する設定を自動的に検出し、利用可能な全てのディスプレイに画面を表示する。こうした仕組みは状況によっては、適切とは言えない場合がある。
例えばローカル端末に3つのディスプレイを接続しており、1つ目のディスプレイをローカルアプリケーション用、2つ目と3つ目のディスプレイをリモートデスクトップ用に使用することを考えよう。これは以下の方法で実現できる。
Windowsのタスクバーにある検索アイコンをクリックし、「mstsc /l」と入力して「Enter」キーを押すと、リモートデスクトップで利用可能なディスプレイのIDを示すダイアログボックスが現れる。この情報を基に、リモートデスクトップの設定ファイルである「RDPファイル」(拡張子が「rdp」のファイル)の設定を変更すればよい。リモートデスクトップで使うディスプレイの設定項目は「selectedmonitors:s:値」だ。値にはディスプレイのIDを列挙する。
ローカルアプリケーションに使用するディスプレイのIDが0、リモートデスクトップに使用する2つのディスプレイのIDが1、2である場合を考えよう。この例では、selectedmonitors:s:値を「selectedmonitors:s:1,2」と設定する。マルチディスプレイの設定項目である「use multimon:i:値」については、マルチディスプレイを有効化するために「use multimon:i:1」と設定すればよい。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。
なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...
業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...