「クラウドとは何か」が語られ続けて10年がたとうとしている。現在、国内企業のクラウド導入の実態はどうなっているのか。ガートナーの情報を基に、クラウド導入の現状、今後の議題をレポートする。
2006年に「クラウドコンピューティング」という言葉が浮上してから10年がたった。技術のライフサイクルでいえば、クラウドは現在、5年来の「幻滅期」だという。クラウドを導入しても思ったほどITのコストが下がらない、柔軟性が高まらない――ユーザーの膨らんだ期待がしぼんでしまったのだ。ガートナー ジャパンは2016年4月末に「ITインフラストラクチャ&データセンター サミット2016」を開催した。ガートナー リサーチ・バイス プレジデント兼最上級アナリストの亦賀忠明氏の講演をレポートする。
亦賀氏は「どんな技術も普及する過程で幻滅期はある。その技術がもたらす効能を冷静に見つめ、本物とニセモノを見極める上で健全なことだ。中長期的にはクラウドが普及していくのは間違いない。『クラウド化すべきか』という、10年も続く議論は早く終わらせ、次の議論に向かうべきだ」と主張する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...
トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。
「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。