最強のストレージチームをつくるColumn

会社のストレージチームは、ネットワーキングやキャパシティプランニング、サーバ管理、予算編成などさまざまな分野の経験を持ったスタッフで構成しなければならない。その理由を説明しよう。

2006年04月24日 10時25分 公開
[TechTarget]

 どんな企業であれ、従業員とデータが最も重要な2つの資産である。そして従業員の中でもとりわけ重要な立場にあるのが、データの流れとセキュリティを維持する役割を担うスタッフである。ストレージチームに適したスタッフを選定するプロセスは、会社のビジネスがスムーズに機能する上で極めて重要なポイントである。

 ストレージプロフェッショナルの技術スキルは、広く深いものでなくてはならない。彼らは広範な技術分野に精通するのみならず、経営スキルも兼ね備え、ビジネスの最優先課題を理解していなければならない。ストレージチームのスタッフを選ぶ上で最善のアプローチは、これらのスキルを備えた人材を社内で探し、彼らにストレージチームに参加する機会を与えることである。ストレージ担当スタッフはエキサイティングな新技術に絶えずチャレンジしなければならず、どんな技術オタクでも退屈することはないだろう。

 ここではストレージチームのスタッフに求められる専門知識を紹介する。

 どんな企業であれ、従業員とデータが最も重要な2つの資産である。そして従業員の中でもとりわけ重要な立場にあるのが、データの流れとセキュリティを維持する役割を担うスタッフである。ストレージチームに適したスタッフを選定するプロセスは、会社のビジネスがスムーズに機能する上で極めて重要なポイントである。

 ストレージプロフェッショナルの技術スキルは、広く深いものでなくてはならない。彼らは広範な技術分野に精通するのみならず、経営スキルも兼ね備え、ビジネスの最優先課題を理解していなければならない。ストレージチームのスタッフを選ぶ上で最善のアプローチは、これらのスキルを備えた人材を社内で探し、彼らにストレージチームに参加する機会を与えることである。ストレージ担当スタッフはエキサイティングな新技術に絶えずチャレンジしなければならず、どんな技術オタクでも退屈することはないだろう。

 ストレージチームに入るスタッフは、以下の分野で専門知識を持っていなければならない。

  • 社内のすべてのシステムのOSに関する深い知識
  • データベース管理
  • パフォーマンスの最適化
  • ディザスタリカバリ
  • バックアップ管理
  • ネットワーク管理
  • 光ネットワーキング
  • テクニカルライティング
  • 手順の設計・分析
  • ストレージネットワークの設計・管理
  • データセンターの変更管理
  • プロトコル(FCP、FC-AL、IP、UDP、SCSI、iSCSI、CIFS、NFS、iFCP、iSER、FCIP、RDMA、XML)
  • ストレージ技術(DAS、NAS、JBOD、RAID、ATA、SATA、FC、SAS、各種テープフォーマット)
  • コンピューティングアーキテクチャ(ピアツーピア、クライアント/サーバ、グリッド、クラスタ、メインフレーム、ブレード、仮想サーバ)
  • 複雑な問題の原因を特定する能力
  • 機器購入に際しての交渉能力
  • ストレージ業界に関する知識(SNIA標準、ITIL標準、IETF、IEEE標準、RFCドキュメント)
  • ストレージネットワーキングの略語(ベンダーが使用する業界用語を理解できるようにするため)

 上記のリストを見れば分かるように、ストレージチームのメンバーはさまざまな分野に精通している必要があるため、精鋭中の精鋭と認められる人材を発掘しなければならない。

 効果的なチームをつくるためには、以下の分野から人材を選ぶこと。

  • ネットワーキング
  • データベース管理
  • キャパシティプランニング
  • 技術オフィス
  • コンプライアンスオフィス
  • メインフレーム管理
  • サーバ管理(各OS分野に付き1名)
  • ビジネス開発(ITとの連携強化のため)
  • 予算編成
  • マネジメント

 チームの編成が完了したら、次に、ストレージインフラを構成する重要なコンポーネントならびにデータ管理原則全般に関してスタッフをさらにトレーニングする必要がある。ベンダーは喜んでトレーニングクラスをセットアップしてくれるだろう。より高度なスキルを求めるメンバーは、SNIA(Storage Networking Industry Association)がストレージプロフェッショナルのために用意したベンダー中立の認定試験などに挑戦するといいだろう。こういった試験は、チームのスタッフのキャリアチャンスを拡大するとともに、高度な資格を持った人材の養成にも役立つ。

 ストレージチームが重要な購入決定をしようとしているのであれば、チームのメンバーをStorage Decisions、SNIAフォーラム、Storage Networking Worldなどのストレージ業界のイベントに積極的に参加させるべきだ。同業者の仲間との交流を通じて、彼らがビジネス問題を解決するためにどんな技術を利用しているかを知れば、ストレージチームはより賢明な判断を下すことができるだろう。

 優秀なスタッフで構成されたストレージチームは、アプリケーションを快適に動かし、サービス契約を守り、システムをダウンさせず、データのセキュリティ/コンプライアンス/復元性を維持するだろう。これは顧客満足にもつながる。会社の末永き発展のためには、賢明な人材選定が欠かせない。

本稿筆者のクリストファー・プールカー氏は、「SAN for Dummies」の共著者である。

(この記事は2006年3月23日に掲載されたものを翻訳しました。)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...