Web 2.0企業を魅了する新しいストレージサービス99.9%のアップタイムSLA

AmazonのSimple Storage Serviceに対抗する新興企業Nirvanixのマネージドストレージサービスが、Web 2.0企業の支持を獲得しつつある。

2008年01月23日 04時46分 公開
[Beth Pariseau,TechTarget]

 2007年秋に発表されたNirvanixのマネージドストレージサービスが、AmazonのSimple Storage Service(S3)に対抗するサービスとしてネット起業家の注目を集めている。

 Nirvanixは9月に表舞台に登場し、一部の大手S3ユーザーが報告しているパフォーマンス問題を克服できると主張した。NirvanixがAmazonよりも優れたパフォーマンスをうたっているのは、Webコンテンツ配信システムの仕組みを基に、ストレージノードの世界ネットワークを構築しているためだ。ストレージと処理能力を複数のコロケーションサイトのノードに分散させることで、Nirvanixはリソースを常に顧客の近くに置き、ネットワークの待ち時間を減らしている。

 このサービスは顧客サービス面でもS3に対抗し、顧客との間で99.9%のアップタイムサービス品質保証契約(Service Level Agreement:SLA)を交わしている。これに押される形でAmazonも10月にSLAを導入した。

 Nirvanixが真のS3対抗サービスとなるまでの道のりはまだ遠い。S3はAmazonのバックアップ用グローバルインフラであり、知名度も高い。Nirvanixのストレージ1Gバイト当たり18セントという月額料金はS3より「わずかに高い」が、これはNirvanixにAmazonのようなスケールメリットがないためだとNirvanixのパトリック・ハーCEOは説明する。まだ実績がないため、企業に大事なデータを預けさせるのも難しい課題だ。しかしこの新サービスは既に、Web 2.0エコノミーにおける信奉者を獲得している。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...