仮想化ホストサーバ用のストレージ構成を設計するに当たっては、サポートしなければならない実際のディスクアクセス特性を把握する必要がある。
多くの人がアパートの1室で共同生活している状態を想像していただきたい。しかも全員、その部屋の所有者は自分だと考えているのだ。こういったルームメートと同様、時としてOSやアプリケーションも互いに対する思いやりに欠けることがある。例えば、これらのソフトウェアは、物理マシン上で動作しているときにはハードウェアリソースを独占するように設計されている。ここに「仮想化」という要素を追加したとたん、多くの利己主義者が同じリソースを求めて競い合うという状況になる。彼らとリソースの間にあるのが仮想化レイヤである。これは、すべての住人を満足させつつ利益を生み出すアパートの管理人のような役割を果たす。仮想化ホストサーバ上のディスクI/Oの場合も同じだ。本稿では、この共通のボトルネックに対処するための選択肢について検討する。
最も重要なポイントの1つは、すべてのディスクI/Oが同じとは限らないということだ。仮想化ホストサーバ用のストレージ構成を設計するに当たっては、サポートしなければならない実際のディスクアクセス特性を把握する必要がある。以下の点に留意すること。
物理サーバに関するこれらの情報を簡単に収集できる場合もある。例えば、Windowsプラットフォームでは「Performance Monitor」を使ってデータを収集し、後で分析するためにそれをバイナリファイルやデータベースに保存することができる。VM(仮想マシン)を利用するに当たっては、I/O要件を測定し、それらを組み合わせることによってディスクパフォーマンスの目標を設定する必要がある。本稿では、コスト、管理、拡張性の各要件に基づき、仮想ハードディスクファイルを保存する方式の選択に焦点を絞る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
さまざまなメリットをもたらす仮想化環境だが、2023年にVMwareが買収されたことで、ユーザー企業は難しい判断を強いられている。そこで、コストメリットも大きい、仮想化環境のモダナイゼーションの方法について解説する。
データ分析・利活用のニーズが高まる中、アクションのベースとなるデータも膨大な容量となり、今後も増え続けていく見通しだ。そうなると、各企業はデータ利活用基盤として、信頼性や拡張性の高いストレージを求めるようになるだろう。
OSの移行には「データ移行」が付き物だが、その業務負荷の高さに悩まされているIT管理者は多いだろう。Windows 11への移行を進める前に知っておきたい、「データレスPC」の有効性や、導入で得られる“プラスα”のメリットを解説する。
技術や市場の変化が激しい自動車業界にあって、長年、数多くの自動車メーカーに部品を供給してきた東海理化。同社は変化に柔軟に対応するためのDX推進に当たって、これまで運用してきたレガシー仮想環境からの移行を断行する。
ハイブリッド/マルチクラウドへ移行する企業のIT環境だが、クラウド同士の連携は複雑な上に、運用も非効率になりがちだ。そこで、この問題を解消するためのハイブリッド/マルチクラウドプラットフォームを紹介する。
VMwareからの移行で新たな価値を得るための“最適な移行先”を探る (2024/11/5)
VMware対策に追われるSIer 課題は「移行先の選定」だけではなかった (2024/7/31)
VDI第三の選択肢は「高い、設計が難しい、コストがかさむ」を解消できるか (2024/3/28)
“VMwareの急変”に苦悩するIT部門をNutanixとOpenShiftが救う理由 (2024/3/21)
オンプレミスを撤廃したい企業に立ちはだかる「移行の壁」、その越え方とは (2024/3/15)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。