小型データセンターは絶滅危機種?負担が重過ぎ

あるアナリストの予想では、世界のほとんどの企業がデータセンター業務をアウトソーシングする日が来るという。

2007年09月11日 05時00分 公開
[Mark Fontecchio,TechTarget]

 米Tier 1 Researchの副社長兼上級アナリスト、ダニエル・ゴールディング氏は、いずれ自前のデータセンターを構築する企業が世界最大手50社――主に金融・インターネットサービス企業――のみになり、残りはすべてこの業務をアウトソーシングする日が来ると考えている。

 いつそうなるかは明言しなかったが、データセンターのアウトソーシング増加の兆しははっきり見えているとゴールディング氏は言う。

 その理由は、ITの成長に伴ってデータセンターはかつてないほど複雑な動物と化し、世話や餌やりが大変になっているからだ。データセンターの構築と維持は負担が重過ぎると判断し、その重荷を下ろすことを選ぶ組織はますます増えている。

アウトソーシング増加の理由

 データセンターをホスティングしている企業は「普及拡大」の状況にある。ゴールディング氏の推定では、データセンターサービス需要は年率13%の増加が予想される。米調査会社IDCは、ITリース/ファイナンス市場で年率約8%の伸びを予想している。これには、サードパーティーが機器とサービスをすべて提供する管理型ホスティングサービスと、顧客企業がIT機器を提供し、サードパーティーが電力と冷却サービスを提供するコロケーションという2種類のサービスが含まれる。

 データセンターのアウトソーシングが進んでいる要因は何か。答えは簡単。財布のひもだ。

関連ホワイトペーパー

データセンター | アウトソーシング


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...