内部統制強化に伴い、営業案件管理に利用していた「Salesforce」を購買部門の発注管理に活用。現在では10の業務をSalesforceで効率化している。
セールスフォース・ドットコムは3月13日、ネットイヤーグループがSaaS型CRM「Salesforce」の活用により内部統制強化と複数業務の効率化を実現したと発表した。
マーケティング支援を手掛けるネットイヤーグループは2006年7月、下請法に対応する購買部門の立ち上げに伴い、発注申請や検収などの管理を営業案件管理に活用していた「Salesforce」へ移行。当時の発注決裁には国内ベンダーのグループウェアを使用していたが、決裁済みデータをSalesforceにインポートすることで連携管理できるようにした。
同10月には紙ベースで年2回実施していた顧客満足度調査のアンケートをWebに移行し、Salesforceの機能を活用して集計を自動化した。
2007年4月にはSaaSアプリケーションを提供するマーケットプレイス「AppExchange」上から無料アプリケーションを導入し、書類審査や面接のスケジュールを自動メール配信する仕組みを作成し、採用業務の効率化を実現している。また、履歴書のやりとりもメールベースからSalesforceに移行したことで、個人情報の管理体制も強化できたという。
同6月には発注決裁のワークフローをSalesforceに移行。手入力による発注申請を廃止し、財務報告にかかわる書類のステータス管理、定型化した契約書類の作成とログ管理を可能にするとともに、リポート機能を活用して不備や遅延を把握する仕組みも確立したという。また、手動で行っていた受注金額に応じた決裁レベルの設定もSalesforceの「ワークフロー承認機能」を活用して自動化した。
同10月にはExcelで管理していたPCやソフトウェアなどのIT資産台帳をSalesforceに移行。Excelでは困難だった社員のマスターデータベースとの連携が可能になり、入社・退職の際の資産台帳更新の厳格化を実現している。これらに加え、プロジェクト管理、予算管理、社内ヘルプデスクなど、現在では10の業務にSalesforceを活用している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
マーケティングにおいて競合他社に勝っていくためにはデータ活用がキーになるが、そのベースとなるデータ分析にかけられる時間や人的リソースには限界がある。そこで注目したいのが、AIを活用したデータ分析の自動化だ。
カスタマーサポートにおける業務の効率化や顧客満足度の向上を図るべく、多くの企業が運用しているFAQ。効果的なFAQ運用を実現するためには、ユーザーが自己解決に至るまでのステップに合わせて改善していくことが求められる。
問い合わせ対応の負荷を軽減するためにもFAQは必要なツールだが、FAQが使われずに電話やメールの問い合わせが減らないと悩んでいる組織は少なくない。その要因の1つ、「FAQへの導線の悪さ」を改善する4つのポイントを紹介する。
世界市場でのビジネスを拡大する中、サービスデスクを全世界で統一することで従来の課題を解決した協和キリン。ファーストコールでの問題解決率80%を国内外で実現するなど大きな成果を挙げている同社の取り組みを詳しく紹介する。
「音声応答」によるカスタマーサポートのニーズが高まる中、チャットbotに代わる音声領域の自動応答サービスの開発に着手したモビルス。わずか3カ月でβ版の開発にこぎつけた同社の事例から、成功の秘訣を探っていく。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。