デジタルマーケターが消費者の行動を追跡する上で、鍵になるのが「トラッキングピクセル」と「Cookie」だ。それぞれどのような仕組みなのか。
デジタルマーケティングの分野では、消費者の行動を追跡するために「トラッキングピクセル」と「Cookie」が使われている。企業はこれらで収集したデータを基に、消費者にターゲティング広告を配信できる。それぞれどのような仕組みなのか。
トラッキングピクセルは、Webサイトやメール、広告などのHTMLファイルに埋め込まれた、透明の小さな画像だ。通常は1×1ピクセルのサイズで、ページの背景に溶け込んでいる。
マーケティングピクセルとも呼ばれるトラッキングピクセルは、エンドユーザーがどのWebページを訪問し、どの広告をクリックしたかなどのデータを収集する。
トラッキングピクセルには、主に2種類ある。
Cookieは、エンドユーザーのデバイスに保存されるテキスト情報だ。「HTTP Cookie」や「インターネットCookie」とも呼ばれる。企業はCookieを活用して個々のエンドユーザーを識別し、Webサイトでのユーザーエクスペリエンス(UX)をパーソナライズできる。
通常、Cookieは一意の識別子を含む。エンドユーザーがWebサイトを訪問すると、CookieがエンドユーザーのWebブラウザに保存する。個人情報を含むCookieなど一部のCookieは、エンドユーザーの同意を得てから保存しなければならない。
企業がCookieを活用すると、Webサイトでのエンドユーザーのログイン情報を保存でき、エンドユーザーはWebサイトを訪問するたびにログインする必要がなくなる。Cookieは、ショッピングカートのアイテムを記憶したり、フォームに情報を自動入力したりする役割を担う。企業はトラッキングピクセルと同様、Cookieを利用して広告に対するエンドユーザーの反応や閲覧アイテムを追跡したり、ターゲティング広告を配信したりできる。
発行元でCookieを分類すると、以下の2種類に分けられる。
ファーストパーティーCookieの例には以下がある。
次回はトラッキングピクセルとCookieの違いを比較する。
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