Windows Vistaの互換性を簡単にテストするには愛用アプリは使える?

手っ取り早くWindows Vistaとマシンの互換性をテストする方法を紹介しよう。この方法は1台のマシンのテストを想定したものだが、PCの所有台数がそれほど多くない小規模企業でも同様に役立つ。

2008年05月21日 08時00分 公開
[Brien M. Posey,TechTarget]

 あなたがこの1年くらい隠居生活を送っていたのでなければ、Windows Vistaの最大の問題点の1つが互換性問題であり、その最たるものがWindows Vistaの新しいセキュリティ機能が原因で動かないレガシーアプリケーションが多いことであるという話は聞いたことがあるだろう。Windows Vistaを使うには、Windows XPより強力なハードウェアが必要なことを考え合わせれば、非常に多くの企業がアップグレードに消極的なのもうなずける。

 Microsoftはアップグレードプロセスを容易にするため、Deployment Workbenchを提供している。これは、企業がWindows Vistaの導入展開に向けて互換性テストを行うためのプログラムスイートだ。Deployment Workbenchは非常に有用だが、特に小規模企業では機能を持て余してしまう場合もある。

 代替手段として、手っ取り早くWindows Vistaとの互換性についてマシンをテストする方法を紹介しよう。この方法は1台のマシンのテストを想定したものだが、PCの所有台数がそれほど多くない小規模企業でも同様に役立つ。

Windows Vista Upgrade Advisor

 Windows Vistaとの互換性についてマシンをテストする最もシンプルな方法は、Windows Vista Upgrade Advisor(WVUA)というツールを使うことだ。WVUAは、アプリケーションとハードウェアの両方の互換性をテストできる無料ツールで、MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる。

 ダウンロードファイルは6.6MバイトのMSIファイル(※)だ。わたしの勤務先では、このファイルを入れたUSBメモリをPCに挿し、Windows Vistaとの互換性を1台ずつテストしている。

※MSIファイル:Windowsアプリケーションのインストール用のファイル形式。

 残念ながらこのツールは、USBメモリから直接実行することはできない。サイズは小さいものの、テスト対象となるマシンにインストールする必要がある。インストールは非常に簡単だ。MSIファイルをダブルクリックすると、セットアップウィザードが起動する。このウィザードでは基本的に、エンドユーザーライセンス条項に同意し、インストール先フォルダを確認するよう求められるだけだ。そして、デスクトップにショートカットを作成するかどうかを指定すればインストールが行われる。

関連ホワイトペーパー

Windows Vista | Microsoft(マイクロソフト)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

技術文書・技術解説 TIS株式会社

APIはじめてガイド:開発から管理までを効率化するためのポイントとは?

次なるビジネスの中核を担う可能性を秘めているAPI。APIを本格利用する組織にとっては、効率的な開発・公開・運用・管理方法を確立することが重要課題となっている。本資料では、効率化に向けて知っておくべきポイントを解説する。

製品資料 Okta Japan株式会社

SaaSの非アクティブユーザーを特定し、アクセス権を適切に管理する方法とは?

組織が導入するSaaSの数は増加する一方だが、全てが有効に使われているとは限らない。IT部門には、各SaaSへの不要なアクセス権を取り消すことが求められているが、個別のSaaSシステムをまたいで非アクティブユーザーを特定するのは難しい。

市場調査・トレンド 横河レンタ・リース株式会社

PC運用管理者1030人に聞いた「PC運用の実態調査」、担当者を悩ます課題と解決策

近年の情報システム部門は多数の業務を抱えており、中でもPCの運用・管理担当者の業務負荷をいかに軽減するかが大きな課題となっている。1030人を対象に行った調査をもとに、PC運用・管理業務のあるべき姿を探った。

事例 Asana Japan株式会社

“208カ国の壁”を突破しスズキが残業35%減を実現、その全貌とは

“100年企業”スズキでは、DX推進のアクションプランに、「仕事のシンプル化」「ムダの削減」「全社的な可視化」を挙げている。同社はあるツールを導入したことで、業務の見える化や標準化、残業時間の35%削減を実現したという。

製品資料 SUSE ソフトウエア ソリューションズ ジャパン株式会社

システム乱立やコスト増の課題も、マルチLinux環境の運用をどう効率化する?

企業では「マルチLinux」環境が有効な取り組みとして浸透しているが、一方で管理の複雑化という課題も浮上している。本資料ではマルチLinux環境が浸透してきた背景やその利点を整理し、新たな課題の解決策について解説する。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...