「SAP ERP Human Capital Management」を採用し、人事関連業務の個別システムを統合した社員システムを構築。既存システムが有するマスターデータを統合し、人事ポータルを構築した。
ベリングポイント、SAPジャパン、マイクロソフトの3社は6月5日、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)の新しい社員システムをSAPの人事管理アプリケーション「SAP ERP Human Capital Management」を基盤に構築、2007年10月より運用開始し、安定稼働が確認できたことを発表した。
JR東日本ではこれまで、人事、給与、社会保険・福利厚生などの業務を個別のシステムで運用していたが、人事情報の一元化、業務負荷の軽減、社員へのサービス向上、人事制度・組織変更への迅速なシステム対応を目的に、SAP ERP Human Capital Managementを採用。人事関連業務の個別システムを統合した社員システムを新たに構築した。製品・ベンダーの信頼性や機能・技術面、およびJR東日本の人事業務プロセスとIT環境との親和性を総合的に評価し、採用を決定したという。
新システムのユーザーは出向者も含め約6万2000人に達しており、SAP ERPを使用するシステムとしてはアジア太平洋地域において最大規模となる。新システムの構築プロジェクトは、JR東日本向けのシステム開発を行っているジェイアール東日本情報システムとともにベリングポイントが基本構想策定、要件定義、システム設計・開発、運用サポート、およびチェンジマネジメントを担当。また、新システムを支えるプラットフォームにはマイクロソフトのWindows Serverが採用されている。
新システムでは既存の各システムが持つ社員のマスターデータを統合し、関連部署間の情報共有を行う人事ポータルを構築。管理者や一般社員が必要とする情報の閲覧・更新を行うWeb上のサービスメニューを拡大した。これに伴い、従来利用していた人事システム専用端末機も廃止されている。
なお、マイクロソフトでは「Windows Server 2008早期導入キャンペーン」として、Windows Server 2008をWindows Server 2003と同程度の価格で購入できるキャンペーンを9月末まで実施する。
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