富士通が医療事務システムの新製品を発表。レセプトのオンライン請求向けに最適化した機能を提供することで、その業務負荷を軽減する。
富士通は9月8日、医療事務システムの新製品「HOPE/SX-R」を発表した。HOPE/SX-Rは、PC1台のスタンドアロンから50台のクライアント/サーバシステム構成まで対応可能で、電子カルテシステムなどの富士通の医療向けシステムとの連携機能によって、診療所から病床数300床の中堅病院まで幅広く利用できる。
HOPE/SX-Rでは従来、医療機関が月末・月初にまとめて作成していたレセプト(診療報酬明細書)電算データを、その会計入力が完了すると同時にリアルタイムで自動的に作成する。これにより、レセプト処理に対応する事務スタッフの作業負荷を低減する。また、提出するレセプトの一覧表示やその詳細な内容の表示、提出・保留の指定などを統合して行う機能によって、レセプト作成業務の効率化をサポートする。さらに、会計入力中のレセプト表示機能では、過去のレセプトを簡単に参照可能で、月をまたいだレセプトの内容を確認することもできる。
そのほか、HOPE/SX-Rには利用者自身が画面レイアウトを変更できる設定機能が搭載されている。例えば、画面の基本構成をワイドディスプレーに対応させたり、文字サイズの拡大・縮小にも対応するなど、利用者に応じたカスタマイズが可能。また、オンラインマニュアルの表示機能によって、その場に応じた適切な操作方法を確認できる。さらに、病名・行為の日本語入力による検索も可能。同社では、システム操作にあまり慣れていない人でも簡単に入力・操作が可能だとしている。
HOPE/SX-Rの販売価格は120万円(税別、PC1台の最小構成の場合)からで、10月初旬から出荷を開始する。
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