Microsoft SQL Server 2008 R2、セルフサービスBIを支える3つの機能とは?BIデータベースの効率的活用法

ExcelやSharePointを利用したデータの分析・管理を可能とする、Microsoft SQL Server 2008 R2の新機能を解説する。

2010年10月19日 08時00分 公開
[Danielle and Nelson Ruest,TechTarget]

 企業がデータベースを運用する理由には、ビジネスインテリジェンス(BI)データが得られることへの期待が大きい。BI(あなたの会社の目標達成に利用できる極めて重要なビジネス情報)を手に入れるには、大変な手間が掛かることがある。しかし、Microsoft SQL Serverのユーザー企業がMicrosoft SQL Server 2008 R2にアップグレードすれば、この状況はセルフサービスBI機能によって変わるだろう。

 現在、BIにはエンドユーザーにフォーカスしていないという大きな問題がある。そもそもデータベースの目的は、ユーザーがデータの傾向やパターンを抽出し、分析できるようにすることだ。だがこの目的は往々にして果たされていない。ユーザーはデータの抽出を開発者やデータベース管理者に頼ったり、時間をかけて詳細を学んで自分がデータベース専門家にならなければならない。このため、BIの取り組みは成り行き任せになりがちだ。

 そこでデータ抽出・分析のセルフサービス化だ。Microsoft SQL Server 2008 R2では、強力なセルフサービスBI機能が提供される。これらの機能により、エンドユーザーがデータから必要なものを手に入れる一方、IT管理者が継続的にデータ管理を行い、セキュリティを確保することが可能となるのだ。

 これらの機能はどのような仕組みで働くのか。マイクロソフトは、Microsoft Office Excel(以下、Excel)やMicrosoft Office SharePoint Server(以下、SharePoint)といったソフトウェアを利用して、この新タイプのセルフサービスBI機能を実現している。ユーザーはExcelでデータを抽出、分析でき、この操作はデータソースが非常に大規模なデータベースでも、Microsoft SQL Server 2008 R2の新しいデータストリーミングサービスである「StreamInsight」のおかげで、非常に効率的に行える。また、ユーザーはSharePointにより、抽出・分析結果を分かりやすいリポートの形で共同作業の相手と共有できる。こうしたプロセス全体をIT管理者が追跡し、レビューできるため、データが体系的に管理されるのだ。

 Microsoft SQL Server 2008 R2は、セルフサービスBIを支える以下の3つの新機能を提供する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...