プライベートクラウド向けインフラを検討する仮想環境のプーリングと自動化が鍵

プライベートクラウドを検討する企業が注意すべきポイントと、インフラのビルディングブロックとなる主な製品を紹介する。

2010年11月04日 08時00分 公開
[Lynn Haber,TechTarget]

 プライベートクラウドが旅だとしたら、企業は乗り物を考える必要がある。プライベートクラウドという選択肢を考える場合、現在のITデータセンターインフラは参考にならない。

 幸い、プライベートクラウドインフラのビルディングブロック(仮想化、自動ワークロード管理、セルフサービス、メータリング、チャージバックなどの技術)を提供するベンダーはいくらでもある。これはつまり、企業が新規の投資を検討する際は十分な注意を払う必要があることも意味する。

 業界専門家は第一に、クラウドコンピューティングの定義を確認し、プライベートクラウドはエンタープライズデータセンター内のクラウドであることに留意するようアドバイスしている。

クラウドコンピューティングの定義

 米国立標準技術研究所(NIST)によると、クラウドコンピューティングは構成可能なリソース(ネットワーク、サーバ、ストレージ、アプリケーション、サービス)の共有プールへの便利なオンデマンドネットワークアクセスを実現するモデルだ。これらのリソースの提供と解放は、最小限の管理作業やサービスプロバイダーの関与で迅速に行われるとされている。

 さらに、NISTの定義には、クラウドコンピューティングにおける5つの基本的な特徴が含まれている。

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