前回「PCI DSS準拠で実現する新しいデータ保護の概念」でも指摘したように、PCI DSSの課題の1つが、準拠のためのコストが高額であるとされている点だ。1つひとつの要求事項は全て理にかなったものだが、データベースの暗号化など新たな投資を伴う要求事項も多い。そうした状況下で、米国のPCI DSS準拠企業の間で急速に普及している技術が「トークナイゼーション(Tokenization)」である。
【第2回】PCI DSS準拠で実現する新しいデータ保護の概念
カード業者じゃなくてもセキュリティに効く? 一般企業にとってのPCI DSS
“まず優先すべき対策”を見いだすPCI DSSの6つのマイルストーン
トークン(Token)とは、地下鉄やバスで使用される代用硬貨を意味する。今ではカード型乗車券にとって代わられてしまったが、その昔、米国では地下鉄に乗車する際には駅でトークンと呼ばれるメタルコインを購入して改札口に投入すると、改札のバーが回転し、ホームに入場できる仕組みが採用されていた。従って、トークナイゼーションとは現金を代用硬貨に交換するという意味であるが、情報セキュリティの分野では、「意味のない数列、元の数と数学的な関連性がない数列に置き換えること」を意味する。
営業デジタル化の始め方(無料eBook)
「ITmedia マーケティング」では、気になるマーケティングトレンドをeBookにまとめて不定...
「RED」「Bilibili」「Douyin」他 中国の主要SNSプラットフォームの特徴まとめ
トレンド変化の大きい中国においてマーケティングを成功させるためには、主要SNSプラット...
コロナ禍における「ご自愛消費」の現状――スナックミー調査
「ご自愛消費」として最も多いのは「スイーツやおやつ」で全体の68%。その他、ランチ38...