図研と東洋ビジネスエンジニアリングが提携、BOMとERP連携へNEWS

PLM製品「PreSight」を展開する図研と、ERPパッケージ「MCFrame」を展開する東洋ビジネスエンジニアリングが連携を強化。BOMを超えた製品ライフサイクル管理を提案していく。

2011年05月31日 17時56分 公開
[原田美穂,TechTargetジャパン]

 PLM製品「PreSight」を展開する図研と、ERPパッケージ「MCFrame」を展開する東洋ビジネスエンジニアリングは2011年5月31日、両製品の連携強化を進めると発表した。

 MCFrameは生産管理・原価管理・販売管理の各アプリケーションから構成される製品。

 PreSightは同社のPLM像を具現化する複数の製品からなるソリューション群。CATIAによる3次元設計環境、軽量3次元図面ビューア「XVL」、同社のエレキCAD「CR-5000/Board Designer」とメカ系3次元CADとの連携・デザインレビューソリューション、BOM管理製品、プロジェクト管理製品「Project Conductor」、CAE製品「解析工房」などが含まれる。

 設計部門が作成するBOMは、ERPによる調達・生産プロセス管理の基礎データとなるが、一般的なBOM管理製品を通じた情報の流れは一方向に限定されており、設計部門が後工程の付加情報を参照していくことが難しかった点が課題。図研ではこの問題に対して、MCFrameとの連携を進めることで、設計者が後工程の調達コスト情報などを含む実際原価情報や製造リードタイム情報などを参照できるようにする。また、設計部門が出図する前の段階でも後工程部門が状況を把握できるため、生産準備期間の短縮も期待できるとしている。

 今回のERP製品との連携により、設計情報と財務情報の連携や、サプライヤ間での情報連携などを含めた展開が期待できる。

 連携強化の具体的な内容については、2011年6月22〜24日に開催される「第22回 設計・製造ソリューション展(DMS展)」の図研ブースで発表するとしている。

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