グローバル開発プロジェクト管理もクラウドツールで日英中言語混在環境にも対応

複数拠点・社内/外をまたぐ開発プロジェクトの管理をクラウドで実現するサービスが登場。海外企業との情報共有などをスムーズに実現する。

2011年06月14日 14時36分 公開
[原田美穂,TechTargetジャパン]

 日立東日本ソリューションズは2011年6月14日、プロジェクト管理・情報共有向けクラウドサービス「OnSchedule」を発表した。価格は1万500円〜/月で、6月16日からサービス申し込みを受け付ける。

 OnScheduleは、日立グループ共通のクラウド基盤「Harmonious Cloud」上の企業間情報流通基盤「TWX-21」のSaaS事業支援サービスを利用して構築されている。今後、TWX-21サービスメニューの1つとして展開する。

 TWX-21は日立グループや関連企業を中心に利用されている企業間電子商取引基盤。EDIやサプライチェーン間情報連携などをSaaS型サービスとして提供している。現在、約400業種、約4万3000社が利用しているプラットフォームだ。OnScheduleはこのTWX-21上のサービスとして提供される。運用実績のあるTWX-21と同等のセキュリティ基準や運用基準が適用される点も同サービスの特徴。

 企業をまたぐ情報共有であっても、ガントチャートを使ったプロジェクトのスケジュール立案や、作業実績記録の一元管理・閲覧が可能。メールを使った進捗報告などが不要になるため、管理コストが削減できる。また、閲覧先情報が統一されるため、情報共有漏れなどによるプロジェクト遅延回避が期待できる。関連ドキュメント管理では、最新情報だけでなく履歴情報も保持する。

 表示インタフェースは日本語のほか、英語・中国語にも対応しており、これらの言語が混在するデータも扱えるようになっている。また、OnScheduleには接続元IP制限機能が用意されており、これを利用することで接続可能端末を制限、情報漏えいを防ぐようになっている。

 このほか、プロジェクトごとに入力フォームを登録・管理できるフォーム管理機能や、プロジェクト内の議論を記録・管理する機能も盛り込まれている。

 日立東日本ソリューションズでは、まず調達・設計・情報システムといった部門など、複数の企業・拠点・部門で情報共有を行う企業を対象とし、順次適用業種・業務を拡大していくとしている。

OnScheduleの画面例 OnScheduleの画面例

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