シーケンサとモーションコントローラーを連動して検証できる環境が登場。生産設備検証リードタイム短縮が期待できる。
ラティス・テクノロジーは、同社の仮想シミュレータ「Vmech」で三菱電機MELSEC-Qシリーズとのインタフェースオプションに、ロボットコントローラー接続機能を追加、「MELSEC MotionSim Ver4.0」として2011年7月29日から発売する。
Vmechは、3次元CADデータを基に、製造設備などのメカトロニクス製品をラティス・テクノロジーが保有する画像軽量化フォーマットに変換、軽量化した上で、仮想的に機構の動作を検証するソフトウェア。実機製造前に制御プログラムの検証が可能なため、試作以降の工程短縮が見込める。
三菱電機のMELSECは、機器通信用ミドルウェアを「EZSocket」として提供しており、多様な周辺ソフトウェアとの接続が可能な点が特徴。同製品も通信部分はEZSocketを利用する。
MELSEC MotionSim Ver4.0では、従来、別々に検証していたシーケンサとモーションコントローラー、ロボットコントローラーをVmechに接続して複合的な検証ができるようになっている。これにより、実機では難しい限界条件テストや例外処理網羅テストを仮想環境下で事前に実施できるようになった。同じ環境上でワークの動作を含む検証も可能だ。
既存のMELSEC MotionSimユーザーで、Vmech本体の保守を継続利用している場合は追加費用なしで導入できる。同製品は、7月20〜22日開催の「TECHNO-FRONTIER 2011」(東京ビッグサイト)内「第4回メカトロニクス制御技術展」でデモ展示される予定。
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