熱帯気候特有の自然災害リスクを持つタイの拠点。エルモではBCPを兼ねたクラウド型生産管理システム導入で情報の可視化を促進する。
映像関連機器を製造・販売するエルモは、同社タイ現地法人であるELMO Industry(Thailand)で、生産管理システムを刷新、新たにクラウド型の「Infor ERP LN(旧Baan)」を導入した。日本インフォア・グローバル・ソリューションズが2011年10月6日に発表した。
システム刷新はSUWAオプトロニクスが担当、3人の技術者が現地に常駐し、4カ月で移行を完了した(2011年2月から導入開始、2011年6月に本稼働)。
エルモでは、2008年からタイで生産を開始していたが、部門ごとに個別のシステムを導入してきた。こうした事情に起因する、データの分散、横連携不足などの問題を解消することを目的として、新たな生産管理システムの整備に取り組んだ。
今回エルモが導入したのは、Infor ERP LNのうち、財務会計を除く、販売管理・生産管理・出荷管理などのモジュール群。実際の導入を行ったSUWAオプトロニクスでは、組み立て加工向けに独自の導入テンプレートを持っており、エルモでもこのテンプレートを基に導入を進めた。
エルモでは、熱帯モンスーン気候に属する立地条件を考慮し、スコールによる水害・落雷などによるシステム停止リスク、国外拠点での情報漏えいリスクを回避する目的(BCP)も併せて検討し、システムを自社内に置かずに済むクラウド型の生産管理システムを選定したという。
システムはタイ国内に立地するデータセンター(日本のベンダーが提供)に置かれる。エルモでは、今回データセンターを活用したクラウド型生産管理システムを導入したことを契機に、このデータセンターを利用する企業を増やし、今回の導入ノウハウを応用したシステム導入ビジネスの拡大も目指しているという。
なお、今回の発表はELMO Industry(Thailand)のものだが、2012年中にはエルモ本社でもInfor ERP LNを導入する予定だという。
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