Office 2010導入の問題とその解決方法【第3回】
Office 2010への移行におけるOutlook 2010の注意点
前回、Excel 2010、Word 2010の注意点について挙げたが、Outlook 2010にも変更点は多い。Outlook 2010に移行した筆者が、非常に不便だと感じた点を挙げる。
本連載の第1回「絶えず変更されるUI、それでもOffice 2010に移行しますか?」で触れたように、筆者はMicrosoft Office(以下、Office)を取り立てて好きなわけではない。同製品は膨大な市場シェアを擁するビジネスユース製品のデファクトスタンダードだが、導入に際しては注意すべき特定の機能がある。第1回ではOffice 2010のユーザーインタフェース、第2回「Office 2010への移行におけるExcel 2010、Word 2010の注意点」ではExcel、Wordについて取り上げた。本稿では、問題のあるOutlookの変更点を見ていこう。
Outlookの変更点
Outlook 2010に移行して、非常に不便だと感じた点を以下に挙げる。
- Outlook 2007のオートコンプリートのリストはOutlook 2010に自動で継承されないため、ユーザーが手動でインポートする必要がある。Outlook 2010では、このリストはOutlook 2007で採用されていた拡張子.NK2のファイルに保存されないためだ。また、Office 2010を新しいPCにインストールした場合など、別のPCにあるオートコンプリートのリストをインポートする場合、この処理は厄介だ。手順が難しく(公式サイトには操作手順を紹介するビデオまで用意されている)、筆者はオンラインヘルプの記事の説明に従ったが、結局、リストの約半分しかインポートできなかった
- 「お気に入り」を登録し直す必要がある。「お気に入り」は、どんな移行でも、必ず継承されるべきではないだろうか
- 「アドレス帳の検索」機能へのアクセスに必要なクリック数が増えている。Outlook 2007では目的の名前を入力するだけで、アドレス帳が自動的に検索されて、非常に便利だった。Outlook 2010では、この機能は「ホーム」タブの右端に置かれ、しかも、検索対象の名前をすぐに入力できるウィンドウがない。つまり、操作に必要なクリック数が増えている。この機能をクイックアクセスバーに追加することもできるが(図1)、アイコンが小さくて見分けにくい
- Outlookフォルダの右クリックメニューの項目の並び順が変更された。フォルダを右クリックすると、フォルダのコピー、名前の変更、新規作成などの項目が表示されるが、恐らく何らかの操作性に関する研究を基に、メニューの項目が並べ替えられている(図2、3)。Outlook 2007(図2)では「削除済みアイテム フォルダーを空にする」がメニューの先頭付近にある。一方、Outlook 2010(図3)では、この項目がかなり下に移動され、「お気に入りから削除」のすぐ上に置かれている。筆者はもう何度も、削除済みフォルダを空にするつもりで、誤って「お気に入りから削除」を実行している。もちろん、「フォルダー」の一覧から元の項目を「お気に入りに」に再度追加することで復元できるが、筆者のように、ほとんどの操作を「お気に入り」ビューから実行しているエンドユーザーにとっては、お気に入りの内容が消えしてしまうと大混乱が起きる。メニュー項目の配置は、ぜひ元に戻してほしい
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Office 2010導入の問題とその解決方法
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