サーバ仮想化が進むほどに重要性を増すストレージ。その機能を活用することで、仮想インフラ全体の運用負荷を軽減できる。本稿では、VMware環境の効率的な運用に役立つストレージ機能を解説したコンテンツを紹介する。
「VMware vSphere 4.1」から提供されている「vStorage API for Array Integration」(以下、VAAI)機能。従来、VMware ESXサーバが行っていた読み込み、書き込みなどの処理に代わり、ストレージ側でファイルコピーなどの処理を実行させる機能だ。VAAIに対応したストレージを利用すると、ESXサーバやI/Oトラフィックの負荷を軽減でき、処理性能の向上が期待できる。
このホワイトペーパーでは、VAAIの3つの機能「Full Copy」「Block Zeroing」「Hardware Assisted Locking」の概要を解説するとともに、富士通のVAAI対応ストレージ「ETERNUS DX400 S2 series」におけるVAAIを有効・無効にした場合の比較検証の結果を紹介している。
例えば、「異なるRAIDグループへの仮想マシンの複製」を実施した場合、VAAIを有効にすると無効状態と比べて約59%まで処理時間を短縮できたという。また、ESXホストのCPU負荷を約80%軽減でき、サーバからストレージに転送されるパケット数を約99%軽減できたという。その他、「仮想マシンを新規作成した際の初期化する」「仮想サーバ300台を4台のESXサーバに配置し、全ての仮想サーバを一斉に起動開始する」などのシナリオにおけるVAAIを有効にした場合の「処理の高速化」「サーバ負荷の軽減」「I/O負荷の軽減」などの具体的な比較結果を紹介している。仮想化環境のストレージ導入を検討する管理者にお勧めのホワイトペーパーだ。
サーバ仮想化環境におけるリソースの柔軟かつ効率的な活用のため、ストレージリソースの共有プール化など「仮想化ストレージインフラの構築」が求められる。このホワイトペーパーでは、デルの「Dell Compellent Storage Center SAN」(以下、Dell Compellent)が提供する仮想化ストレージインフラを実現する7つの技術の概要を解説し、VMware vSphere環境のサーバ仮想化とDell Compellentによるストレージ仮想化を組み合わせた場合のメリットを紹介している。
Dell Compellentでは、ストレージ容量を節約する「シンプロビジョニング」や仮想ストレージの性能と効率性を高める「自動階層化ストレージ」、仮想クローンの容量を最小限に抑える「サーバインスタントリプレイ」、仮想ストレージの高速プロビジョニングに役立つ「自動LUNマスキング」などの機能を提供する。VMware環境のストレージ容量全体を節約し、ストレージのプロビジョニング時間の短縮や容易なストレージ管理、ディザスタリカバリの強化、TCOコストの削減などを支援するという。今後ストレージ環境の見直しを図る上で参考になるだろう。
ストレージに求められる要件はインフラ統合によるコスト削減や災害対策など幅広く、自社に最適なストレージの選定に悩む企業は多い。
このWebキャストでは、VMware環境に最適なストレージを選択するポイントについて、VMwareとEMCの担当者が「SLA向上」「コスト削減」の2つを軸に説明している。具体的なストレージの基本要件として「確実なデータの保存」「止まらないサービス」を挙げ、「性能」「容量効率」「仮想化と連携した運用」などを考慮してストレージを選定するべきだとしている。また、「マルチプロトコル対応」「SSDの活用」「シンプロビジョニングの利用」などの技術ポイントを紹介。さらに「vSphere 5.0」のストレージ関連機能を詳細に解説している。
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、技術文書や製品資料、事例紹介などストレージに関するホワイトペーパーを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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