VMware環境のストレージ運用に役立つ3つのホワイトペーパーホワイトペーパーレビュー

サーバ仮想化が進むほどに重要性を増すストレージ。その機能を活用することで、仮想インフラ全体の運用負荷を軽減できる。本稿では、VMware環境の効率的な運用に役立つストレージ機能を解説したコンテンツを紹介する。

2012年04月12日 09時00分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]

VMware VAAIによるサーバの負荷軽減を検証

photo 提供:富士通(10ページ)

 「VMware vSphere 4.1」から提供されている「vStorage API for Array Integration」(以下、VAAI)機能。従来、VMware ESXサーバが行っていた読み込み、書き込みなどの処理に代わり、ストレージ側でファイルコピーなどの処理を実行させる機能だ。VAAIに対応したストレージを利用すると、ESXサーバやI/Oトラフィックの負荷を軽減でき、処理性能の向上が期待できる。

 このホワイトペーパーでは、VAAIの3つの機能「Full Copy」「Block Zeroing」「Hardware Assisted Locking」の概要を解説するとともに、富士通のVAAI対応ストレージ「ETERNUS DX400 S2 series」におけるVAAIを有効・無効にした場合の比較検証の結果を紹介している。

 例えば、「異なるRAIDグループへの仮想マシンの複製」を実施した場合、VAAIを有効にすると無効状態と比べて約59%まで処理時間を短縮できたという。また、ESXホストのCPU負荷を約80%軽減でき、サーバからストレージに転送されるパケット数を約99%軽減できたという。その他、「仮想マシンを新規作成した際の初期化する」「仮想サーバ300台を4台のESXサーバに配置し、全ての仮想サーバを一斉に起動開始する」などのシナリオにおけるVAAIを有効にした場合の「処理の高速化」「サーバ負荷の軽減」「I/O負荷の軽減」などの具体的な比較結果を紹介している。仮想化環境のストレージ導入を検討する管理者にお勧めのホワイトペーパーだ。

仮想化ストレージインフラを構築する7つの技術を解説

photo 提供:デル(8ページ)

 サーバ仮想化環境におけるリソースの柔軟かつ効率的な活用のため、ストレージリソースの共有プール化など「仮想化ストレージインフラの構築」が求められる。このホワイトペーパーでは、デルの「Dell Compellent Storage Center SAN」(以下、Dell Compellent)が提供する仮想化ストレージインフラを実現する7つの技術の概要を解説し、VMware vSphere環境のサーバ仮想化とDell Compellentによるストレージ仮想化を組み合わせた場合のメリットを紹介している。

 Dell Compellentでは、ストレージ容量を節約する「シンプロビジョニング」や仮想ストレージの性能と効率性を高める「自動階層化ストレージ」、仮想クローンの容量を最小限に抑える「サーバインスタントリプレイ」、仮想ストレージの高速プロビジョニングに役立つ「自動LUNマスキング」などの機能を提供する。VMware環境のストレージ容量全体を節約し、ストレージのプロビジョニング時間の短縮や容易なストレージ管理、ディザスタリカバリの強化、TCOコストの削減などを支援するという。今後ストレージ環境の見直しを図る上で参考になるだろう。

VMware環境に最適なストレージを選択するポイントを解説

photo 提供:EMCジャパン(Webキャスト:30分20秒)

 ストレージに求められる要件はインフラ統合によるコスト削減や災害対策など幅広く、自社に最適なストレージの選定に悩む企業は多い。

 このWebキャストでは、VMware環境に最適なストレージを選択するポイントについて、VMwareとEMCの担当者が「SLA向上」「コスト削減」の2つを軸に説明している。具体的なストレージの基本要件として「確実なデータの保存」「止まらないサービス」を挙げ、「性能」「容量効率」「仮想化と連携した運用」などを考慮してストレージを選定するべきだとしている。また、「マルチプロトコル対応」「SSDの活用」「シンプロビジョニングの利用」などの技術ポイントを紹介。さらに「vSphere 5.0」のストレージ関連機能を詳細に解説している。

 今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、技術文書や製品資料、事例紹介などストレージに関するホワイトペーパーを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

鬮ォ�エ�ス�ス�ス�ス�ス�ー鬯ィ�セ�ス�ケ�ス縺、ツ€鬩幢ス「隴取得�ス�ク陷エ�・�ス�。鬩幢ス「�ス�ァ�ス�ス�ス�、鬩幢ス「隴主�讓滂ソス�ス�ス�ス鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ス�ス�シ鬩幢ス「隴乗��ス�サ�ス�」�ス�ス�ス�ス

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

「SATA接続HDD」が変わらず愛される理由とは

HDDの容量が30TB超になると同時に、ストレージ技術はさまざまな進化を続けている。そうした中でもインタフェースに「SATA」(Serial ATA)を採用したHDDが変わらずに使われ続けている。なぜなのか。

事例 INFINIDAT JAPAN合同会社

IOPSが5倍に向上&コストも80%削減、エクシングが選んだ大容量ストレージとは

カラオケ業界が直面するデータ増に対応すべく多くのストレージを試し続けた結果、4社27台の製品のメンテナンスに悩まされていたエクシング。この問題を解消すべく、同社は大容量かつコスト削減効果に優れた、新たなストレージを導入した。

製品資料 プリサイスリー・ソフトウェア株式会社

データソート性能向上でここまで変わる、メインフレームのシステム効率アップ術

メインフレームにおけるデータソート処理は、システム効率に大きく影響する。そこで、z/OSシステムおよびIBM Zメインフレーム上で稼働する、高パフォーマンスのソート/コピー/結合ソリューションを紹介する。

事例 INFINIDAT JAPAN合同会社

従来ストレージの約8倍の容量を確保、エルテックスが採用したストレージとは

ECと通販システムを統合したパッケージの開発と導入を事業の柱とするエルテックスでは、事業の成長に伴いデータの容量を拡大する必要に迫られていた。そこでストレージを刷新してコスト削減や可用性の向上などさまざまな成果を得たという。

市場調査・トレンド プリサイスリー・ソフトウェア株式会社

クラウド統合を見据えたメインフレームのモダナイズ、3つの手法はどれが最適?

長年にわたり強力かつ安全な基盤であり続けてきたメインフレームシステム。しかし今では、クラウド戦略におけるボトルネックとなりつつある。ボトルネックの解消に向け、メインフレームを段階的にモダナイズするアプローチを解説する。

鬩幢ス「隴主�蜃ス�ス雜」�ス�ヲ鬩幢ス「隰ィ魑エツ€鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ス�ス�シ鬩幢ス「�ス�ァ�ス�ス�ス�ウ鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ス�ス�ウ鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ソ�ス�ス�ス雜」�ス�ヲ鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ソ�ス�スPR

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

VMware環境のストレージ運用に役立つ3つのホワイトペーパー:ホワイトペーパーレビュー - TechTargetジャパン サーバ&ストレージ 鬮ォ�エ�ス�ス�ス�ス�ス�ー鬯ィ�セ�ス�ケ�ス縺、ツ€鬯ョ�ォ�ス�ェ髯区サゑスソ�ス�ス�ス�ス�コ�ス�ス�ス�ス

TechTarget鬩幢ス「�ス�ァ�ス�ス�ス�ク鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ス�ス�」鬩幢ス「隴乗��ス�サ�ス�」�ス雜」�ス�ヲ 鬮ォ�エ�ス�ス�ス�ス�ス�ー鬯ィ�セ�ス�ケ�ス縺、ツ€鬯ョ�ォ�ス�ェ髯区サゑスソ�ス�ス�ス�ス�コ�ス�ス�ス�ス

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。