AppleがiOS端末管理ツール「Configurator」を無償提供各種設定およびポリシー適用を実現

各種機能の無効化やアプリの一斉配布、設定のバックアップとその再インストールなどの管理機能を搭載した無償ツール「Configurator」。何ができて、何ができないのか?

2012年04月27日 18時30分 公開
[James Furbush,TechTarget]

 3月半ばにリリースされた米Appleの第三世代iPadを人々が称賛する一方で、ITプロフェッショナルにとってはもっと歓迎すべき出来事があったようだ。

 Appleが「Configurator」という無償のアプリをリリースしたのだ。これは複数のiOS端末の配備、管理、設定を大幅に簡素化するツールだ。このアプリはMac App Storeでダウンロードできる

進化したiOS端末管理ツール

 Apple Configuratorは、従来の「iPhone Configuration Utility(iCU)」(※)が進化したもの。Configuratorは本格的なMDM(モバイル端末管理)ツールとはいえないが、MDMとiCUの橋渡しをできるのが魅力だ。

※日本語名「iPhone構成ユーティリティ」。4年近く前に同社がリリースしたツール。

関連記事


 「ConfiguratorはAppleがITマネジャーの要求に応え始めたことを示すものだ」と話すのは、ソリューションプロバイダーの米Tech Superpowersの創業者、マイケル・オー氏だ。

 Apple Configuratorを使えば、社内で多数のiOS端末を設定・配備する作業を効率化することができる。同様の機能を提供するサードパーティー製ソフトウェアを使わなくても済むので、コスト削減にもつながる。

 このユーティリティは、OS X ServerやMDMのアドオンソフトウェアを必要としない。Appleでは、iOS端末を素早くかつ簡単に配備するための手段として同ツールを位置付けている。

Apple Configuratorの機能

ITmedia マーケティング新着記事

news077.jpg

「気候危機」に対する理解 日本は米国の3分の1
SDGsプロジェクトはTBWA HAKUHODOのマーケティング戦略組織である65dB TOKYOと共同で、「...

news058.jpg

アドビ、Adobe Firefly機能搭載の「Adobe Express」モバイル版アプリを一般提供
アドビは、生成AI「Adobe Firefly」の機能を利用できる「Adobe Express」モバイル版アプ...

news141.jpg

2度あることは3度あった GoogleのサードパーティーCookie廃止再延期にアドテク各社がコメント
Googleは2024年末までに完了する予定だったWebブラウザ「Chrome」でのサードパーティーCo...