シンクライアントは一般に運用コストが低い。だが、専用シンクライアント端末の導入には費用が掛かる。これを古いPCで代用すれば導入コストは下がるが、運用コストはどうか?
仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)の実装には、膨大な出費が伴う。そのコストを抑える方法の1つが、既存のPCをシンクライアントに転用することだ。
PCをシンクライアントに転用すればVDIの初期コストを抑えることができる。だが、その一方でVDIプロジェクトの運用コストは増加する。なぜなら、転用されたシンクライアントPCは、専用のシンクライアントやゼロクライアントよりメンテナンスコストが多く掛かるからだ。PCを転用するかどうかは、それらのPCがどれほど古いか、あるいは組織の運用コストに対する考え方による。
PCをシンクライアントに転用することは、単にデスクトップにショートカットを置けばよいというようなものではない。特に専用シンクライアントのようにデスクに固定するつもりなら、優れたPCクライアントのインストールイメージを作成することが重要になる。さらに、仮想デスクトップの内部と同様、アンチウイルス製品のライセン取得やクライアント端末のアップデート管理も必要だ。
VDIプロジェクトにPCを転用する前に、それらのPCがどれくらい古いのか、どれほどの台数をコンバートし、それによってどの程度のメリットが生じるかを、しっかり検討しなければならない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
CMOが生き残るための鍵は「生産性」――2025年のマーケティング予測10選【中編】
不確実性が高まる中でもマーケターは生産性を高め、成果を出す必要がある。「Marketing D...
世界のモバイルアプリ市場はこう変わる 2025年における5つの予測
生成AIをはじめとする技術革新やプライバシー保護の潮流はモバイルアプリ市場に大きな変...
営業との連携、マーケティング職の64.6%が「課題あり」と回答 何が不満なのか?
ワンマーケティングがB2B企業の営業およびマーケティング職のビジネスパーソン500人を対...