2012年05月14日 09時00分 公開
特集/連載

ERPとBIの同時刷新で業務データ活用を加速する総合化学メーカー事例事例で学ぶBI活用のアイデア【第10回】

基幹システムのデータ活用を推進するためにERPとBIの同時刷新を決断した総合科学メーカー企業。約2000万件のデータを効率的に分析する環境を整えたことで、BIの全社利用を実現している。

[小島 薫,ウイングアーク テクノロジーズ]

全社横断、グループ横断でのERP可視化の難しさ

 ERPというと最近では業務システムの代名詞になってきているが、日本では2000年ごろから、それ以前の企業ごと、業務ごとの独自システム開発に変わる統合業務システムとして積極的に導入されるようになってきた。今では多くの企業がERPを導入しているのではないだろうか。

 ERPは本来、業務横断的な統合システムであり、企業全体の経営資源を効率的に管理・活用し経営の効率化を図るためのものである。統合システムであるため、横断的な情報の可視化によって効率的な経営や日々の企業活動を支援する仕組みだ。しかし、実際には全ての業務を1つのERPシステムで運用している企業は少なく、多くの場合それ以外のシステムを組み合わせて全社システムを構築している。

 また、本連載の「BIで連結経営会計情報を収集・分析、意思決定に生かすグローバル製造業事例」でも紹介したように、グループ全体での経営管理が必要とされる企業の場合には、グループ横断的な情報の可視化が求められる。しかし、グループ企業ごとに異なるシステムを利用している場合、ERPだけではグループや企業全体での横断的な情報の可視化は非常に難しいのが現実ではないだろうか。

 今回の事例は、以前からERPを全社システムの核として導入している企業で、ERPの再構築に併せてBI(ビジネスインテリジェンス)システムを再構築した事例だ。ERP導入企業や既にBIツールを導入しているものの、課題があってうまく活用できていない企業に参考にしてほしい事例だ。

ITmedia マーケティング新着記事

news030.jpg

経営にSDGsを取り入れるために必要な考え方とは? 眞鍋和博氏(北九州市立大学教授)と語る【前編】
企業がSDGsを推進するために何が必要なのか。北九州市立大学の眞鍋和博教授と語り合った。

news022.jpg

「サイト内検索」ツール(有償版) 国内売れ筋TOP10(2021年7月)
サイト内検索(サイトサーチ)ツールは検索窓から自社サイト内のコンテンツを正確に、効...

news139.jpg

SNSの利用時間は77.8分、Instagram利用率は50%超え――Glossom調査
スマートフォンでの情報収集に関する定点調査。スマートフォンの利用時間は順調に増加し...