ERPというと最近では業務システムの代名詞になってきているが、日本では2000年ごろから、それ以前の企業ごと、業務ごとの独自システム開発に変わる統合業務システムとして積極的に導入されるようになってきた。今では多くの企業がERPを導入しているのではないだろうか。
ERPは本来、業務横断的な統合システムであり、企業全体の経営資源を効率的に管理・活用し経営の効率化を図るためのものである。統合システムであるため、横断的な情報の可視化によって効率的な経営や日々の企業活動を支援する仕組みだ。しかし、実際には全ての業務を1つのERPシステムで運用している企業は少なく、多くの場合それ以外のシステムを組み合わせて全社システムを構築している。
また、本連載の「BIで連結経営会計情報を収集・分析、意思決定に生かすグローバル製造業事例」でも紹介したように、グループ全体での経営管理が必要とされる企業の場合には、グループ横断的な情報の可視化が求められる。しかし、グループ企業ごとに異なるシステムを利用している場合、ERPだけではグループや企業全体での横断的な情報の可視化は非常に難しいのが現実ではないだろうか。
今回の事例は、以前からERPを全社システムの核として導入している企業で、ERPの再構築に併せてBI(ビジネスインテリジェンス)システムを再構築した事例だ。ERP導入企業や既にBIツールを導入しているものの、課題があってうまく活用できていない企業に参考にしてほしい事例だ。
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