Oracle DatabaseとMicrosoft SQL Serverを比較。前編では可用性とセキュリティ面でOracle Databaseが優れていることを解説する。
「Oracle Database」は、「Microsoft SQL Server」プラットフォームに対して幾つかのアドバンテージがある。両製品はいずれもエンタープライズクラスの技術を搭載するが、セキュリティと高可用性に関しては、Oracleは他社製品には見られない充実したツールとソフトウェアを備えている。
セキュリティと高可用性について論じる前に、指摘しておかねばならない重要なポイントの1つがOracle Databaseの「読み取り一貫性」だ。Oracle Databaseで発行される全てのクエリは同じ時点における行(row)を返す。一連のクエリであっても、その結果は読み取り一貫性を備える。データベースに作用する複数のトランザクションが実行された場合でも、トランザクション取り消し(UNDO)情報を用いることにより、最初に返される行と最後に返される行との間で一貫性が保たれる。
「PL/SQL」はMicrosoft SQL Serverの「Transact-SQL(T-SQL)」よりも柔軟で強力なコーディング言語だ。PL/SQLの豊富な機能とエラー処理機能により、大規模アプリケーションの開発やデータベース処理の効果的なコーディングが可能だ。「Oracle Database 11g」では「Edition-Based Redefinition」機能により、データベースの使用中でもコード変更が行えるため、オブジェクトの再定義やアプリケーションコンポーネントのアップグレードに伴うダウンタイムを最小限にとどめることができる。
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