いつでもどこでも、どの端末からでも仕事ができる技術として注目を集めるデスクトップ仮想化。本稿では、デスクトップ仮想化製品の性能を比較・検証したホワイトペーパーを紹介する。
TechTargetジャパンのホワイトペーパーダウンロードセンターに登録されているホワイトペーパーの中から、デスクトップ仮想化製品の性能を比較・検証した3つのホワイトペーパーを紹介する。
「デスクトップ仮想化の2大製品を、帯域幅とCPU使用率で徹底検証」
仮想デスクトップインフラ(VDI)を導入する上で、最も重要なのはパフォーマンスだといわれる。コストや管理性などのバランスを考慮してVDI製品やハードウェアを選んだとしても、実際に使用するエンドユーザーが体感的に「遅い」と感じることがあれば、導入がなかなか進まないからだ。
そのため導入前には、VDI製品が使用するネットワーク帯域幅やCPU使用率への影響、統合率など、実際のパフォーマンスやキャパシティーを把握しておく必要がある。
米Principled Technologiesは、VDI製品のパフォーマンステストを実施。VDI製品としてメジャーなVMware View 5とXenDesktop 5.5を2つの条件で比較した。データの圧縮アルゴリズムに関係する「データの可逆性/非可逆性」に着目し、両製品を比較・検証している点に注目だ。ベンチマークツールには業界標準のLogin VSIを使用している。詳細なテスト結果はホワイトペーパーをご覧いただきたい。
「徹底検証!! ディスクI/Oから見たデスクトップ仮想化のテスト結果を公開−VMware View編」
VDIを導入する企業にとって大きな懸念事項になるのが適切なストレージの選択とサイジングだ。多数のユーザーがストレージに頻繁にアクセスするVDIでは、ストレージへの高負荷が予想される。そのためVDIでは、高いIOPSを提供できるハイスペックなストレージが必要になるが、性能を追求すればするほどその分コストがかさむ。
デルによると、「VDIのストレージは、1デスクトップ当たりに必要なIOPS性能を維持するとともに、読み込み/書き込みのI/Oレイテンシを許容範囲内に抑え続けることが重要だ」という。そのためホワイトペーパーでは、必要なIOPS性能を維持しながら、EqualLogic SANが何台のデスクトップをサポートできるかを検証した。
IOPSの測定には、VMwareの「Reference Architecture Workload Code Simulator(RAWC)」と呼ばれるVDI負荷生成ツールを使用し、フルスケールのVDIワークロードをシミュレーションしたという。なおホワイトペーパーでは、検証結果に加えて、ストレージサイジングのガイドラインやベストプラクティスも紹介している。
「仮想デスクトップ環境における性能問題と解決のためのベストプラクティス」
VDIの主要な懸念事項がユーザーエクスペリエンスであることは前述の通りだ。VDIのシステムは単一のサーバで動作するものではなく、Webサーバやコネクションブローカー、プロビジョニングサーバ、ライセンスサーバ、ストレージ、Active Directoryなど複数の要素が連携して動作する。1つの要素で起きた問題が、VDIシステム全体、つまりユーザーエクスペリエンスに影響を及ぼすことが考えられる。その上、問題の切り分けや原因の特定は難しいといわれている。
そのためVDIでは、サービス全体のパフォーマンスを可視化するモニタリングツールやキャパシティー監視ツールが重要な役割を果たす。このホワイトペーパーでは、米eG Innovationsのモニタリングツールを活用し、Citrix XenAppにおけるQoE(ユーザーエクスペリエンス品質)をさまざまな角度から検証している。具体的には、障害発生時のレスポンス状況、アプリケーションごとのトランザクションなどだ。詳しいツールの機能はホワイトペーパーでご確認いただきたい。
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、要件定義の課題解決の参考となる技術文書や製品資料、事例紹介などを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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