専門家いわく「Windows 8が大失敗する可能性はゼロに近い」「Windows XPも登場当初は総スカン」

現時点では、「企業ユーザーにとっての魅力は乏しい」という評価が目立つWindows 8。だが中には肯定的な意見もある。アナリストらの声からWindows 8の今後を占った。

2012年12月05日 08時00分 公開
[Stuart J. Johnston,TechTarget]

2016年にはPC販売台数のうち90%をWindowsが占める

 2012年10月、Windows 8がリリースされたが、このOSに企業のIT担当者を引き付けるだけの魅力があるのかどうか、疑う声は多い。しかし一方で、肯定的な声も存在する。

 例えば米Forrester Researchの調査報告書「Windows―― The Next Five Years」によると、「iOSやAndroidを搭載したタブレットスマートフォンなどの浸透が、パーソナルデバイス市場を支配してきたWindowsのシェアに影を落としているのは事実だが、ビジネスPC市場では今後もWindowsが君臨し続ける」としている。

 この報告書によると、PC、タブレット、スマートフォンをまとめた個人端末分野におけるWindowsのシェアは、2012年には30%に縮小している。これはかなり厳しい数字に思えるが、PC市場は今後も成長を続け、「2016年には、3億7千万台超と予想されるPC販売台数のうち90%をWindowsが占める」という。

Windows 8が大失敗する可能性はゼロに近い

 Microsoftが、Windows 8とともに用意したWindows RTもIT担当者を悩ませている。Windows RTはx86ネイティブのデスクトップアプリケーションを実行することも、グループポリシーを使ってタブレットを管理することもできないなど、いくつかの問題点があるためだ。

 これについて、調査会社の米Directions on Microsoftリサーチ担当副社長、マイケル・チェリー氏は、「Windows 8はx86プロセッサ向けの新しいOS。Windows RTは、多くのスマートデバイスで採用されているARMプロセッサ向けのOS」と述べ、両者を分けて考えるべきことを勧める。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...