ソニー、FeliCaを利用した「電子お薬手帳サービス」で普及を後押し川崎市全域で試験サービスを開始

ソニーは2013年秋、「電子お薬手帳」の試験サービスを神奈川県川崎市で開始する。同社が開発した個人情報とデータを分離してクラウドに蓄積する技術でセキュリティを担保しながら、FeliCaの採用で利便性を高めている。

2013年08月27日 08時00分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]

 調剤薬局や医療機関で調剤された薬の情報を管理する「お薬手帳」。処方された薬の名称や用量、用法などの情報や服薬履歴を一元管理することで、薬物アレルギーや副作用の防止、重複投与チェックなどに役立てることができる。

 東日本大震災の現場では常用していた薬の名前などを覚えていなかった被災者に対しても、お薬手帳が適切な医薬品の配給に有効だった。また、2012年4月から「薬学管理料(薬剤服用歴管理指導料)」にお薬手帳の費用が含まれたことなどから原則として全ての患者に発行されている。しかし、紙媒体のお薬手帳では薬局に持参するのを忘れたり、発行された調剤情報のラベルシールを貼り忘れるなど、継続的な履歴管理が難しいと指摘されている。

 お薬手帳の普及を促進するべく、ソニーは現在、非接触型IC技術「FeliCa」を採用した電子お薬手帳サービスの開発を進めている。2013年秋には、神奈川県川崎市全域で試験サービスを開始する予定だ。

FeliCaカードを使った手軽な電子お薬手帳サービス

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