IFRS導入で見過ごしがちな会計、業務、システム対応の勘所今こそIFRS再入門【第3回】

IFRSプロジェクトでは要件定義を経て最終的に既存システムの改修やリプレースにつながる。自社に最適な形でシステム対応を進めるには、会計、業務へのインパクト、IFRS特有の課題についての理解が不可欠だ。

2013年10月16日 08時00分 公開
[野口 由美子,イージフ]

IFRS適用には会計、業務、システムの連携が不可欠

 IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)を自社の会計基準として採用することは、経理部だけで対応できるような簡単な問題ではない。会計は、製造や営業といったさまざまな業務の活動が帳簿上の会計処理として落とし込まれるプロセス全体に関わるものである。会計基準を変えることは、会計処理だけでなく、業務の手順や手続き、システムにまで影響が及ぶ。前回の記事「IFRSプロジェクト、成功と失敗の境目は」ではIFRS適用の影響の調査と調査結果に基づく計画の立案についてポイントを紹介した。今回は、計画実行段階において、知っておくべきIFRS導入ならではの課題と対策について解説する。

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