Webサイトのない企業も検索可能
Googleを超える企業検索サービスはいかにして生まれたのか
カナダのYellow Pagesは、印刷ベースの電話帳を編集していたころに収集したデータを再利用して、カナダで最も正確な業務用検索エンジンを構築しようとしている。
カナダのYellow Pages(以下YP)は、デジタル化プログラムに250万カナダドルを超える予算を投じ、Google、Facebook、Yellなどのグローバル規模の情報プロバイダーに対抗しようとしている。
Computer Weekly日本語版 2014年2月19日号無料ダウンロード
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 2014年2月19日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
YPは印刷物として発行していたビジネスディレクトリ(職種別電話帳)のために収集したデータを再利用し、洗練されたデータ管理技術によって、最も正確で汎用的と自認するカナダのビジネス検索サービス「Yellow Pages」をWebで提供している。
「このプロジェクトは、Yellow Pagesの掲載情報の更新を、要求を受け取ってから数日ではなくて数秒で完了するようにするのが目標だ。プロジェクトが完了すれば、ネットで情報を検索する人はカナダの企業について常に最新の情報が得られる」と話すのは、YP Canadaの主任アーキテクト、アンドレ・ボワヴェール氏だ。
「当社のシステムは、印刷システムのついでのような形で構築されていた。従って、必然的に印刷業務がやりやすいようなシステムにしてあった。例えば、逐次処理とバッチ処理が非常に多かった。コンテンツは印刷物の作成のために最適化してあって、オンライン向きではなかった」(同氏)
ビッグデータ対応のITシステムを構築
YPが、オンライン検索サービスと真っ向から張り合える体制に変わるべく自社ITシステムの見直しを始めたのは1年半前のことだ。同社が、自社データベースの情報をソーシャルメディアなどの他社Webサービスと正しく連携させて、カナダの産業界について最も包括的で正確なデータを人々に提供していることを確認するためだった。
YPは、探している情報をユーザーが正確に特定しているか、同一の企業の情報を重複して掲示し、ユーザーを混乱させていないかどうかを確認する方法を見つけたいと考えていた。
2012年5月、同社はさまざまなソフトウェアメーカーが発売している多数のミドルウェアを評価し、その結果、米TIBCOの製品を採用した。YPは、2013年3月にTIBCOのマスターデータ管理(MDM)ソフトウェアの運用を始めた。その後、同年9月にシステムを本格稼働させた。採用の決め手となったのはTIBCO製品の処理速度だったと、ボワヴェール氏は語る。
YPでは、1日に数万件の情報更新要求を受信する。1件ごとに12種類のマッチング規則を使用して、1億6000万件のレコードが収められたデータベースと照合しなければならない。
TIBCOのテクノロジーはIBMのLinuxサーバをベースとしている。これによってYellow Pagesは、ユーザーが探している業界を特定し、その情報に正確に一致したデータをサードパーティーのサービスと自社のデータベースから引用することができるようになった。例えば、ユーザーが地元のピザレストランを探している場合、Yellow PagesはOpenTable(オンラインレストラン予約サービス)やTripAdvisor(旅行サイト)といったサードパーティーが提供しているレストランのレビュー情報、またはFoursquareなどのソーシャルメディアサービスに掲載されている情報を消費者に提供することができる。
「システムの洗練度を高めたので、探している店や会社の場所を正確に突き止められる。例えば誰かがソーシャルメディアで、『ピールストリートとセントキャサリン通りの角にあるレストランだ』と書き込んでいれば、それもYellow Pagesから参照できる」とボワヴェール氏は語る。
「店や企業の名前、住所、電話番号があれば、それを基にデータベースの情報を探し出すのは簡単そうに思えるだろう。ただし、手掛かりにする企業名が略称だったり、情報の一部が欠けていたり、つづりが間違っていたりすることは案外多い」と同氏は付け加える。
MDMを迅速に展開
ボワヴェール氏によると、通常、MDMシステムは展開するまで1年半はかかるものだが、YPは計算済みのリスクをあえて負うことで、プロジェクトを半年で完了させたという。
続きはComputer Weekly日本語版 2014年2月19日号にて
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 2月5日号:仮想化コストを増大させる勘違い
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[日本オラクル株式会社] ピンチをチャンスに変えたEPR製品は? 先行企業の導入事例3選 -
技術文書・技術解説
[日本オラクル株式会社] 無自覚なリスク 秘伝Excelファイルが監査の壁、不正・ミスの温床となる理由 -
製品資料
[日本オラクル株式会社] 戦略的経理の第一歩 失敗のない「脱Excel」を実現する秘訣とは? -
技術文書・技術解説
[日本オラクル株式会社] いまさら聞けないオンプレERPとクラウドERPの違い 最適な製品をどう見極める? -
事例
[株式会社ビザスク] 連結売上高が約2倍に成長、富士フイルムが実践した新規事業創出の戦略とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
3
「企業内サーバ環境の利用実態」に関するアンケート
-
4
「ノートPC派」は損をしている? Dellと考える“自作PC”のメリット
-
5
LINEヤフーはなぜ「社内の管理者」すら信用しないインフラを作ったのか
-
6
慶應義塾が「Notion」を選んだ理由 AI導入の盲点になる“情報のサイロ化”
-
7
生データを隠してデータ連携 KDDIが4000万人の顧客情報を安全に分析できた理由
-
8
IT製品の導入に関するアンケート「PC&デバイス」編
-
9
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
10
新旧「Outlook」混在の恐怖を三星ダイヤモンド工業はどう乗り越えたか
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
DX/AI投資の壁を突破、現代の最高財務責任者が直面する課題と克服のヒント
-
2
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
3
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
4
バックアップは“取っているから大丈夫”なのか? ランサムウェア時代の備え方
-
5
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
6
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
7
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
8
5分で分かる Microsoft 365のデータ損失に備えるためのバックアップの仕組み
-
9
ネットワーク遅延の原因、「パケットロス」の基礎知識と効果的な解決策
-
10
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー