発売4年たっても“現役”
初代「iPad」をとことん使い倒す、意外に多い“できること”
2010年4月の発売開始以来、米Appleのタブレットはバージョンごとに幾つもの進化を経て今日に至っている。初代「iPad」を棚にしまったユーザーたちに向けて、まだ使える利用シーンがこんなにあることをぜひ伝えたい。
信じ難いことだが、初代の「iPad」が登場したのは、今から4年前のことだ。タブレット型のコンピュータが世の中に流通して久しいが、米AppleのiPadが登場するまで、ユーザーの思いを現実に形にしたものは存在しなかった。そして発売当時の2010年を振り返ると、iPadが教育からテレビの視聴方法まで生活全てに革命をもたらすであろうことについて、私たちは知る由もなかったことは確かだ。
2010年4月3日(米国時間)の発売開始以来、Appleのタブレットはバージョンごとにパワーアップされ、幾つもの進化を経て今日に至っている。最初のモデルはカメラさえ搭載されていなかった。しかし、新しい「iPad Air」は2台のカメラ、Retinaディスプレー、はるかに高速なプロセッサを搭載し、前の世代よりも薄くてより軽い、しかも値段は変わらないのだ。
4歳のiPadで何ができる?
私たちはごく自然に、最新で最高のものを求める。これは、家電製品の世界では常に周知の事実となっている。しかし、最新機種へアップグレードするには、予算が足りない場合はどうだろう? もしAppleの初代iPadを持っていて、iPad AirまたはiPad miniを羨望のまなざしで見つめていたとしても、決して悲観することはない。初代iPadは最新モデルほどスマートでないかもしれない。しかし、それはあなたのiPadに実用性が残されていないことを意味するものでは決してないのだ。
Appleの最初のタブレットは、電子メールとWeb閲覧用としてまだまだ使える。そして、私たちが自分自身を正直に振り返ると、電子メールとWebは初めて手にしたタブレットでいつもしていたことだ(ゲームで遊ぶことに時間の全てを費やさない限り)。iPad Airはほんの少し速くWebページを表示できるだろう。しかし古いiPadも、Webページを表示する間にコーヒーを飲みに席を立つほど表示が遅いわけではない。古いiPadと新しいiPadは、この点では基本的に似たりよったりである。
FacebookやTwitterもまたまだ使える。最新の「iOS 7.1」では、単独のアプリではなくOSに組み込まれているため、写真やコメントの投稿や共有が少しだけより簡単だが、ソーシャルネットワークが簡単になることは、新しいiPadにアップグレードする理由にはならない。
Appleのタブレットでもう1つ人気があるのは、ソファーに座って映画やテレビを見ながら、2台目のスクリーンとして使う方法だ。今日、ますます多くのネットワークやさまざまな番組が、おのおののエピソードにまつわるアプリを提供したり、追加のビデオクリップや舞台裏でのインタビューなど、よりソーシャルな視聴体験と独占的なコンテンツを提供したりしている。Webと電子メールと同様のことが成立する。より新しいiPadほど、より高速なことは確かだが、どの世代のiPadでもまだ基本的に同じセカンドスクリーンを体験することができる。
初代のiPadは「iOS 5.1」から新しいバージョンにアップグレードすることができないので、最新のアプリを使用することはできない。しかし、古いアプリが動作しなくなるとか、アプリを追加することができないことを意味するものではない。例えば、新しいゲームで遊びたいときは、引き続きApp Storeで購入することができる。またApp Storeでゲームを選ぶと、使用中のデバイスと互換性があり、利用可能な最新バージョンをダウンロードするように求められる。
初代iPadが役に立つ利用シーン
例えば、初代iPadを子どもに使わせてみてはどうだろう? 子どもたちはタブレットを長い時間使いたがる。あなた自身がアップグレードの誘惑に勝ててこなかった場合に、特に有効な手段だ。いったん子どもにタブレットを使わせてしまうと、返してもらえないことを覚悟していたほうがよい。子どもは、教育用アプリとゲームでとても忙しく、タブレットを返してくれ、という親の話に聞く耳を持たないのは常である。そして、どんなに丁寧に扱うと約束したとしても、子どもは子ども。そして、事故は起きるべくして起きる。落とされる、割られる、水たまりに漬けられる。不運な結末を迎えるのなら、新しいものより古いデバイスのほうが良いに決まっている。
自分の両親や祖父母に以前のiPadを使ってもらうのも1つの方法だ。彼らは、私たちのように、きらびやかな最新式の電子機器に魅力を感じることはないだろう。第1世代のiPadはカメラを搭載していないので「FaceTime」が使えないとしても、電子メールやFacebookを使って孫たちと連絡を取るのに、タブレットが十分便利に使えることは分かってもらえるだろう。
休暇で旅行に出掛けるときは、休暇中にタブレットをフルに必要としない限り、ピカピカの新モデルの代わりに、古いモデルを持っていくことも検討の余地がある。旅行中に失くしたり、盗まれてしまったりしても、それほどひどい事態にはならないだろう。その場合、思い出を撮影するためのカメラを別に持って行く必要がある。
棚から取り出そう
第1世代や第2世代のiPadは、最新のiPad Airと比較すると速くもなく、魅力的でもないかもしれないが、まだまだ実用性を数多く持っている。Apple製品の一般的な耐久性を考慮すると、4年使い続けたiPadが、購入当時と同様に使えたとしても、何ら不思議ではない。電子メールのチェックやWebサーフィンには絶好で、セカンドスクリーンとしても使用できる。また、最新バージョンではないが、App Storeの大部分のアプリを実行できる。もしあなたが、「最新のものを持っていないと気が済まない」タイプで、アップグレードを繰り返しているのなら、古いタブレットは、両親や子どもへの理想的な「お下がり」ともなるだろう。
消費者としての私たちが、常に最新で高機能なアップグレードモデルが欲しくなるよう仕向けられているからといって、実際に最新モデルを必要とすることとは別問題である。信頼性の高い第1世代iPadには、これからもまだまだ活力があり、Apple Storeに駆け込んで買い替えるだけの真に迫った理由は存在しない。トラブルが生じて完全に動かなくなる、あるいは、失くしてしまうこともあるだろう。それが、新しいモデルを必要とする時だ。しかし、ほんの2、3年後に「iPad 8」(仮)がどれくらい進化しているか考えてみてもらいたい。iPadは私の気分を読んで、すぐにコーヒーを淹れてくれるかもしれない。
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