「Windows 8」「Windows Vista」の二の舞は絶対に避けたい
大論争に発展 うわさが絶えない「Windows 9」の本命機能とは?
米Microsoftが開発を進めているとされる次期OS「Windows 9」(仮称)では、ユニバーサルアプリやクラウドについての対応強化が期待できそうだ。PCユーザーの心を再び引き付けることはできるのだろうか。
米Microsoftが2014年4月にリリースした大型アップデート「Windows 8.1 Update」の状況から、次期OS「Windows 9」(仮称)では、ユニバーサルアプリのサポートやクラウドとの統合の強化が期待できそうだ。これらの機能は果たして企業を魅了するのだろうか。
Windows 9の開発に関するうわさは絶えない。OSの提供開始日、サブスクリプションの価格、スタートメニューの完全復活などがささやかれている。だが、何よりも気になるのがWindows 9の機能だ。果たして、どのようなアプリが動くのだろうか。また、クラウドコンピューティングとは、どの程度統合されるのだろうか。
Windows 9のアプリ
MicrosoftはWindows 9のアプリに大きな期待を寄せている。「Windows」「Windows Phone」「Xbox One」を搭載したデバイスに共通の開発プラットフォーム構築を目指している。このような開発プラットフォームを実現できれば、3つのプラットフォームで実行できる単一のアプリ(ユニバーサルアプリ)を開発することが可能になる。
全てのデバイスで一貫した使い勝手を提供するため、ユニバーサルアプリは全てのデバイスに対応した共通のWindowsランタイムを使用する。それと同時に、OSのように各デバイスの相違点を考慮する必要もある。
だが、ほとんどのユーザーにとって開発プロセスは問題ではない。「Windows 8」についてユーザーが最も不満に感じているのは、スタートメニューがないことやWindowsストアアプリがデスクトップに取って代わったことだ。
臆測の域は出ないが、Microsoftはユーザーが不満に思っている点について歩み寄りの姿勢を見せるようだ。従来のWindowsプログラムのように、Windowsストアアプリがデスクトップウィンドウで表示され、タスクバーに配置される方法が提供されるという。
Windowsストアアプリが「ウィンドウ」モードで利用できるようになれば、Windowsストアアプリに不満を持っていた一部のデスクトップPCユーザーをWindowsに呼び戻す十分なきっかけとなり得る。マルチタスクや共同作業という用途で再びデスクトップPCを使用できるようになるだろう。
クラウドとの統合
Microsoftは、ユーザーが愛してやまないスタートメニューとウィンドウ表示のアプリに回帰する意向を示している。だが、クラウドへのこだわりを捨てるつもりはないようだ。Microsoftの次期OSに対するビジョンがクラウド対応のWindowsであることは間違いない。次期OSではデスクトップPCが今よりもクラウドのコンピューティング能力を活用するようになる。
一説によると、Windowsの根幹を成すOS機能は縮小され、その中核部分はBIOSに存在するようになるという。その他のサービスは全てクラウドに移行され、実行中のアプリで使用される。これはサブスクリプションベースのライセンスモデルにうってつけの仕組みである
だが現時点では、基本OSにどの程度クラウドを統合する予定なのかは明確になっていない。さらに、同社の戦略として完全に別個のシステム(従来のOSに近いWindows 9とは異なる完全なクラウドOS)を構築するつもりなのかも定かでない。
Windows 9に関する大論争
うわさ、臆測、希望的観測の中には必ずスタートメニューかWindowsストアアプリが含まれている。それ以外にも、Windows 9で64ビット版しか提供されない可能性や米Intelの新しい省エネ技術を活用する度合いについても議論がなされている。サポートされる機能も注目の的で、大本命はジェスチャー認識機能だ。
最終的なWindows 9の機能がどのようなものであっても、Microsoftは新旧のバランスをうまく取らなくてはならない。Windows 8や「Windows Vista」の二の舞になることは許されない。デスクトップPCの導入台数が減少する時代への対応を見誤った結果、MicrosoftはデスクトップPCユーザーの心を離してしまった。Windows 9は、そのようなユーザーとの関係を回復する製品でなくてはならない。
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