Windows 8/8.1の導入に二の足を踏む企業は多い。使い慣れたUIからの変化は、想像以上に移行のハードルを高めているようだ。こうした中、IT管理者の期待は次期OS「Windows 9」に集まりつつある。
米Microsoftは2014年春にも、次期クライアントOSである「Windows 9」(仮称)のロードマップを発表すると予想される。だが企業のIT部門がその情報に色めき立つことはなさそうだ。同社が発売中の最新OSである「Windows 8.1」は今のところ、企業で採用されている例は多くない。
企業でのWindows 8.1の導入は、亀のような遅々としたペースが続いている。社内のIT環境に関しては、つい最近Windows 7へ移行したばかりという企業が多いからだ。いまだに「Windows XP」を使い続けている企業も少なくない。Windows 8.1は、テストだけは実施したものの、採用を見送ることにした企業もある。
米IT調査サービス企業NetMarketShareが実施した2013年12月のデスクトップOS市場の調査結果では、「Windows 8」とWindows 8.1を合わせたシェアは、ようやく10.5%に達した程度だ。Windows 7は現在も市場では王座を譲らず、47.5%を占める。Windows XPのシェアも今なお29%近くある。「Windows Vista」は3.6%、「Mac OS X」「Linux」などWindows以外のOSは、合わせて9.4%のシェアとなっている。
企業がWindows 8.1の導入をためらう理由は幾つもある。
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