F1コンストラクターズ3位に復活したWilliams、次の一手はネットワークの強化8月に新しいマシンの製造を始める計画

低迷していたWilliamsだが、2014年からコンストラクターズ3位圏に復活。さらに上を目指すため、同チームは高速ネットワークを導入した。その導入効果は、意外なところにまで及んでいるという。

2015年09月29日 08時00分 公開
[Alex ScroxtonComputer Weekly]
Computer Weekly

 2015年、F1チームのWilliams Martini Racing(以下、Williams F1)は、英国最大手の電気通信事業者であるBTとスポンサー契約および主要ネットワークサービスの提供を受ける契約を交わした。主要ネットワークサービスには、トラックサイド担当チームとファクトリー常駐チームを結ぶ高速ネットワークも含まれる。

Computer Weekly日本語版 9月16日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 9月16日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 2015年の世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)では、Williams F1は圧倒的な大本命であるMercedes AMG Petronasを多少なりとも脅かせそうな位置を維持している。Williams F1と似たような位置にいるのは、恐らくScuderia Ferrariだけだ。F1界のベテランエンジニアでありWilliams F1のIT担当チームに所属するグライム・ハックランド氏は、チームがその位置で戦い続けることのプレッシャーにさらされている。

 ハックランド氏は、2014年1月にライバルのLotus F1 Teamから移籍した。以来、同氏は米Microsoftの「Microsoft Dynamics」を採用したシステムと、チーム専用のネットワーク環境の整備に力を注いでいる。

大容量で迅速にさばけないデータ

 同氏は、オックスフォードシャー州のグローブにあるWilliams F1の本部に移った途端、古巣のLotus F1 Teamで経験したネットワークの問題にまたもや直面した。

 「当時(サーキットから)ファクトリーへのデータの転送は、リアルタイムではできず、予定を組んでまとめて実行していた。ピットストップ中の動きを分析するためのビデオも、(すぐには)送信できなかった。例えば、金曜日のフリー走行の映像をその日の夜に徹夜で送信して、その映像に対するフィードバックを土曜日にまた送信する、という調子だった」と同氏は説明する。「限られた帯域幅の中でやりくりするために、われわれエンジニアの能力が文字通り削られていた」(ハックランド氏)

 しかも、ハックランド氏の頭痛の種はビデオだけではなかった。F1エンジニアは持てる技能の全てを注ぎ、高度な技術を駆使して設計したマシンのあらゆるパーツにさらに手を加えて最善の結果を出そうとする。その結果、エンジニアがある瞬間ひらめいた改良を誰かに相談することもなくいきなり組み込んでしまうことは珍しくないという。

ITmedia マーケティング新着記事

news079.jpg

狙うは「銀髪経済」 中国でアクティブシニア事業を展開する企業とマイクロアドが合弁会社を設立
マイクロアドは中国の上海東犁と合弁会社を設立。中国ビジネスの拡大を狙う日本企業のプ...

news068.jpg

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

news202.jpg

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。