低迷していたWilliamsだが、2014年からコンストラクターズ3位圏に復活。さらに上を目指すため、同チームは高速ネットワークを導入した。その導入効果は、意外なところにまで及んでいるという。
2015年、F1チームのWilliams Martini Racing(以下、Williams F1)は、英国最大手の電気通信事業者であるBTとスポンサー契約および主要ネットワークサービスの提供を受ける契約を交わした。主要ネットワークサービスには、トラックサイド担当チームとファクトリー常駐チームを結ぶ高速ネットワークも含まれる。
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2015年の世界選手権(ワールドチャンピオンシップ)では、Williams F1は圧倒的な大本命であるMercedes AMG Petronasを多少なりとも脅かせそうな位置を維持している。Williams F1と似たような位置にいるのは、恐らくScuderia Ferrariだけだ。F1界のベテランエンジニアでありWilliams F1のIT担当チームに所属するグライム・ハックランド氏は、チームがその位置で戦い続けることのプレッシャーにさらされている。
ハックランド氏は、2014年1月にライバルのLotus F1 Teamから移籍した。以来、同氏は米Microsoftの「Microsoft Dynamics」を採用したシステムと、チーム専用のネットワーク環境の整備に力を注いでいる。
同氏は、オックスフォードシャー州のグローブにあるWilliams F1の本部に移った途端、古巣のLotus F1 Teamで経験したネットワークの問題にまたもや直面した。
「当時(サーキットから)ファクトリーへのデータの転送は、リアルタイムではできず、予定を組んでまとめて実行していた。ピットストップ中の動きを分析するためのビデオも、(すぐには)送信できなかった。例えば、金曜日のフリー走行の映像をその日の夜に徹夜で送信して、その映像に対するフィードバックを土曜日にまた送信する、という調子だった」と同氏は説明する。「限られた帯域幅の中でやりくりするために、われわれエンジニアの能力が文字通り削られていた」(ハックランド氏)
しかも、ハックランド氏の頭痛の種はビデオだけではなかった。F1エンジニアは持てる技能の全てを注ぎ、高度な技術を駆使して設計したマシンのあらゆるパーツにさらに手を加えて最善の結果を出そうとする。その結果、エンジニアがある瞬間ひらめいた改良を誰かに相談することもなくいきなり組み込んでしまうことは珍しくないという。
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