カルテをより身近に、診療情報提供サービス「エースビジョン」の狙いとは共通診察券機能を持つIDカードも

メディカル・データ・ビジョンは2015年6月、医療機関向けサービス「エースビジョン」を販売開始した。患者自身が診療情報の一部を保管・閲覧することを可能にするサービスだ。

2015年10月14日 08時00分 公開
[翁長 潤TechTargetジャパン]

関連キーワード

電子カルテ | 医療IT | 医療クラウド


photo メディカル・データ・ビジョンの病院経営分析システム「Medical Code」の表示例《クリックで拡大》

 メディカル・データ・ビジョンは、医療データを蓄積するデータネットワークサービスと、蓄積した医療データを基にした情報提供サービス「データ利活用サービス」を展開する。同社はこれまでに1000万人規模の診療データベースを保有し、その医療データを利活用するノウハウを備える。

 2015年6月、メディカル・データ・ビジョンは利用者自身が診療情報の一部を保管・閲覧できる医療機関向けサービス「エースビジョン」を販売開始した。

photo メディカル・データ・ビジョンの浅見氏

 同社の専務取締役 浅見修二氏は「医療・健康情報のIT化が遅れており、診療情報の活用が十分にはなされてない。会社設立当初から、自分自身の医療・健康情報を生涯にわたって把握できないという現状に問題意識を抱いていた」と語る。

 その上で「カルテは医師も使うが、基本的には患者のもの。このサービスはカルテ情報を患者に返すことが狙い。将来的には、生涯を通じて生活者自身が医療・健康情報を把握でき、それらの情報を基に医療・健康分野のサービスを選択できる社会を目指す」とサービス開発の背景を説明する。

デジタル健康サービス「エースビジョン」とは?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news150.jpg

「猛暑」「米騒動」「インバウンド」の影響は? 2024年に最も売り上げが伸びたものランキング
小売店の推定販売金額の伸びから、日用消費財の中で何が売れたのかを振り返るランキング...

news110.jpg

Netflixコラボが止まらない 「イカゲーム」シーズン2公開で人気爆上がり必至のアプリとは?
Duolingoは言語学習アプリとNetflixの大人気ドラマを結び付けたキャンペーンを展開。屋外...

news199.jpg

Yahoo!広告における脱デモグラフィックの配信・分析を実現 電通が「DESIRE Targeting」を提供開始
電通の消費者研究プロジェクトチームは、消費者を理解し、Yahoo!広告の配信や分析を実施...