ログデータから先進的なオペレーショナルインテリジェンスへの転換Computer Weekly製品導入ガイド

サーバやセキュリティのログを分析してサイバー犯罪や社内の不正に対処し、ユーザーエクスペリエンスを最適化する紹介する。

2015年10月16日 08時00分 公開
[Bob TarzeyComputer Weekly]
Computer Weekly

 ログ管理の目的は、各種のIT機器が生成するログを記録し、上書きされる前に少なくとも一定期間、中央に保管して、後で検証できるようにすることだった。ログは何らかのコンプライアンスを証明するため、セキュリティ事案を調査するため、あるいは不正が疑われるユーザーを調べるために必要だった。

Computer Weekly日本語版 10月7日号無料ダウンロード

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 ストレージの価格が下がると、アーカイブできるログデータは増大し、古いデータの上書きを防ぐ当初のニーズはそれほど差し迫ったものではなくなった。だが、データはITインシデントの調査に役立つことが実証されている。サーバ(実機と仮想)、ルーター、ロードバランサー、アプリケーション配信管理ツール、ファイアウォール、ユーザー端末、クラウドプラットフォームなど、データを生成する機器が増え続けるに従って、その全てを相互に関連付けるための新たな課題が浮上した。

 初期の主な利用ケースはセキュリティ対策だった。そこでログ管理はセキュリティ情報およびイベント管理(SIEM:Security Information and Event Management)と呼ばれるようになり、過去のComputer Weekly製品導入ガイドでも「コンテキスト認識型セキュリティ製品導入戦略ガイド」で取り上げた。だが「セキュリティ」の名称を付けたことにより、一部の新興ツールが備えていた別の2つの拡張機能に関心が向きにくくなった。

 第1に、データはITシステム全般の管理の役に立つ。例えば仮想環境やクラウド環境を監視して活動のない(ゴースト)仮想マシンや不正な仮想マシンを洗い出したり、オンラインアプリケーションがいつクラウドプラットフォームからの追加リソースを必要とするかを調べたり(クラウドバースティング)、それがサービス妨害(DoS)攻撃に伴う大量トラフィックのためではなく、実体のあるユーザーのために必要なことを事前に確認したりできる。最近の調査でも、欧州の企業が複雑なITを管理するためにそうした技術の恩恵を受けていることが示された。

 第2に、この情報を組織の商業活動の分析に結び付ければ事業上の意思決定に活用できる。例えば、コールセンターの処理件数や待ち時間を他の顧客データと関連付け、Webサービスの取引にかかる時間が容認できる範囲内にあることを確認したり、ユーザー端末の種類などの情報に基づいてオンライン広告を展開したりすることが可能だ。機器が生成するデータを分析すれば、チャネル横断的な顧客エクスペリエンスの管理がしやすくなるという調査結果もある。

ログ管理からオペレーショナルインテリジェンスへ

 マシンデータを使っている欧州の組織の成熟度について調べた2014年の調査がある。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

髫エ�ス�ス�ー鬨セ�ケ�つ€驛「譎擾スク蜴・�。驛「�ァ�ス�、驛「譎冗樟�ス�ス驛「譎「�ス�シ驛「譏懶スサ�」�ス�ス

製品資料 フリー株式会社

情報システム部門の負担を軽減、SaaSのアカウント管理を効率的に行う方法とは?

近年、SaaS利用が加速する中、「誰がどのサービスを使っているのか不明」「退職者のアカウントが残っている」といった管理上の問題が顕在化している。そこで本資料では、SaaSのアカウント管理を効率的に行う方法を紹介する。

製品資料 ニュータニックス・ジャパン合同会社

複雑なハイブリッド環境をシンプルに、ITダウンタイム減少へ向けたBCDRの新潮流

今日、企業は俊敏かつ継続的なサービスを求められており、顧客離れやブランド価値の毀損につながるシステム停止は絶対に避けるべき要件となっている。そこで重要となるのが、データ保護とBCDR(事業継続性とディザスタリカバリー)である。

製品資料 サイオステクノロジー株式会社

有識者に聞く、システム障害対策をコストではなく「経営課題」と捉えるべき理由

組織経営の存続を左右する「システム障害」だが、これまではその対策を単なるコスト要因と見なす風潮が強かった。しかし新世代のビジネスリーダーたちは重大な経営課題としてシステム障害に向き合い、さまざまな対策を実践しているという。

製品資料 サイオステクノロジー株式会社

マンガで学ぶ:「止まっては困るシステム」を守るHAクラスタの有用性

さまざまな業種の組織で稼働する「止まっては困るシステム」が、障害で停止するケースが増加している。こうしたリスクに対処する方法として注目されるHAクラスタの有用性と、製品選定時に押さえておきたいポイントをマンガ形式で解説する。

プレミアムコンテンツ レッドハット株式会社

AIOpsツールを使ってみたくなる用途はこれだ

「AIOps」ツールはシステムの運用や開発における業務効率化に役立つ。どのようなメリットがあり、どのように活用できるのか。似た言葉である「MLOps」と共に紹介する。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

繧「繧ッ繧サ繧ケ繝ゥ繝ウ繧ュ繝ウ繧ー

2025/05/13 UPDATE

  1. 縲係indows縲阪�ISO繝輔ぃ繧、繝ォ繧貞�謇九〒縺阪k窶懈э螟悶↑邨瑚キッ窶昴→縺ッ��
  2. Windows縲後Ξ繧ク繧ケ繝医Μ謗�勁縲阪�譛ャ蠖薙�蜉ケ譫懊→縺ッ��
  3. Windows縺後←繧後□縺鷹€イ蛹悶@繧医≧縺後€勲ac縺励°蜍昴◆繧薙€阪→諤昴≧莠コ縺ョ險€縺��
  4. Windows縺ョ縲後き繝シ繝阪Ν縲阪→縺ッ菴輔°�溘€€縺�∪縺輔i閨槭¢縺ェ縺ОS縺ョ窶懷渕譛ャ縺ョ蝓コ窶�
  5. 縺ゅ▲縺ヲ縺ッ縺ェ繧峨↑縺�€梧悴謇ソ隱阪�PC縲阪′遉セ蜀�ロ繝�ヨ繝ッ繝シ繧ッ縺ォ邏帙l霎シ繧€窶懈$繧阪@縺�炊逕ア窶�
  6. Windows縺瑚オキ蜍輔@縺ェ縺��エ蜷医↓繧ょスケ遶九▽蝗槫セゥ迺ー蠅�€係inRE縲阪→縺ッ��
  7. Windows縲御ソョ蠕ゥ繧、繝ウ繧ケ繝医�繝ォ縲阪€後け繝ェ繝シ繝ウ繧、繝ウ繧ケ繝医�繝ォ縲阪�驕輔>縺ィ繝医Λ繝悶Ν蟇セ蜃ヲ豕�
  8. 縺ゅk縺ッ縺壹�縺ェ縺�€碁㍽濶ッPC縲阪r遉セ蜀�ロ繝�ヨ繝ッ繝シ繧ッ縺九i縺ゅ�繧雁�縺吮€懊%繧後□縺代�譁ケ豕補€�
  9. Windows縲後Ξ繧ク繧ケ繝医Μ謗�勁縲阪�窶懈悽蠖薙�蜉ケ譫懌€昴€€蠢�ヲ√↑縺ョ縺狗┌諢丞袖縺ェ縺ョ縺具シ�
  10. Windows縺ョ縺。繧�▲縺ィ蜊ア髯コ縺ェ縲後Ξ繧ク繧ケ繝医Μ謗�勁縲阪〒蜉ケ譫懊r迢吶∴繧九け繝ェ繝シ繝翫�縺ッ縺薙l縺�

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。