1本1本手作業はさすがにつらい
達人でも悩むサーバの“ケーブルスパゲティ問題”を自動化ツールで解決できる?(1/2 ページ)
これまで配線の管理は、それこそ1本1本手を動かして行う面倒な作業が必要だった。しかし、データセンターの運用サイクルが短くなるにつれて、昔ながらの手作業では当然ながら追いつかない。さあ、どうする?
データセンターの管理者は、自動管理ツールを使用して、各種インフラの監視、関連データの収集、警告の直接受信、イベントへの応答を行う。
自動化は、サーバ、ストレージ、スイッチにメリットをもたらす。だが、これらを接続するケーブルなど、物理インフラの大部分については、依然としてエラーが発生しやすい複雑な手動の管理作業を行っているのが実情だ。自動インフラ管理を使用すれば、エンタープライズデータセンタのネットワーク配線管理で、けい線用紙、マスキングテープ、付せんが必要なくなる。
自動インフラ管理は、複雑なネットワーク配線やエンタープライズデータセンタ内にある他の受動型物理インフラを監視、および、管理する手段だ。全自動化戦略に配線管理を追加できることで、自動インフラ管理に関心を寄せる関係者が増えている。
複雑怪奇な配線問題に効く自動インフラ管理
自動インフラ管理ツールは、データベースを形成および維持して、接続している対象、接続している場所、接続している方法を追跡する。そして、ケーブルやネットワークポートに付属する非効率的なMicrosoft Excel のスプレッドシート、手書きのノート、メモ書きなどの代わりを果たす。配線の変更は承認した時点で自動で文書化するため、ITのアーキテクチャ計画やデータセンターの物理ネットワークセキュリティの監査に役立てることができる。
一般的に2台のサーバを接続するために、複数のケーブルを使用する。1台のサーバは、パッチパネルとスイッチポートに接続し、スイッチポートは、もう1台のサーバが接続しているパッチパネルに接続して(他のスイッチポートにカスケード接続している場合もある)1台目のサーバに接続する。管理者とネットワークアーキテクトが、ネットワーク内の設定を安全に変更したり問題を解決したりするには、接続経路を細部まで把握していなければならない。
このような問題は、ラックスペースなどの他の物理インフラにも及ぶ。管理者は、新しい機器の配置場所や移動先として利用できるラックスペースを探し求めている。自動インフラ管理プラットフォームは、物理ラックスペースの可用性、利用可能なパッチパネルのポートやスイッチポートだけでなく、機器の導入や移動に役立つ他の要素も可視化する。ラックの使用状況に関する詳細情報は、電源の使用状況や冷却判断の通知にも役立つ。
配線の手動管理と自動管理
配線を文書化して最新の状態に保つのは困難だ。多くの場合、ケーブルのエラーや障害は簡単に復旧できない。システムでも、ケーブルを接続したタイミングや接続先の把握は不可能だ。そのため、多くのデータセンターでは、ケーブルの色分けや番号付けスキームなど、従来の手動によるケーブル管理アプローチを採用している。
2台のサーバが通信している場合、これらのサーバ間で接続を確立していると見なせる。だが、正確な配線ポイントを判断できない。自動インフラ管理は、ネットワークで使用している各ケーブルに、何らかの形で接続情報を追加する。
一部の自動インフラ管理システムは、ケーブルに取り付けた一意の無線ICタグ(RFID)を使用して、パッチパネルのセンサーアレイと通信している。RFIDの代替製品である「接続ポイントID(CPID)チップ」は、CPIDと互換性のあるパッチパネルが読み取る一意の識別子をケーブルに付与する。そして、パッチパネルのインテリジェンスは、CPIDに準拠した各ケーブルの接続状態や構成を判断する。また、警告やリポート、ケーブルの相互接続状態の表示、更新に使用するデータベースに自動インフラ管理アプリケーションが提供するデータもパッチパネルのインテリジェンスが生成する。
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