1つのデバイスで複数のクレジットカードに成り済ますことできる“オープンソースハードウェア”の開発者が、そのきっかけとなったクレジットカードアルゴリズム問題を発見した経緯を米TechTargetに語った。
米American Expressが使用しているアルゴリズムに問題となり得る脆弱(ぜいじゃく)性があることをネットワークセキュリティの研究者であり“実践者”でもあるサミー・カムカー氏が発見した。カムカー氏は、この脆弱性によって古いカード情報に基づいて再発行したカードの情報を予測できたという。
きっかけは、American Expressのカードを紛失したときに再発行した新しいカード番号だった。「再発行カードの番号が紛失したカードの番号と酷似していることに気が付いた」とカムカー氏は自分のブログで報告している。
そこで、カムカー氏は他に所持していたAmerican Expressのカードや友人のAmerican Expressのカードと比較してみた。その結果、既に紛失したり盗難にあったりしたカードでも、完全なカード番号が分かれば再発行したAmerican Expressのカード番号を正確に予測できる普遍的なパターンが見つかったとカムカー氏は話している。
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