「指紋データを盗まれても指紋は変更できない」問題に悩むセキュリティ業界鍵や決済など使用用途が増える指紋認証

米政府人事管理局(OPM)で発生した情報漏えいの事件により、指紋認証の安全性が疑問視されている。3人の専門家に指紋認証の安全性について聞いた。

2015年10月26日 08時00分 公開
[Brian HolakTechTarget]
米政府人事管理局(OPM)が発表したニュースリリース《クリックで拡大》

 私たちの指紋は完全に自分だけのものである。だが、それが違っていたらどうだろうか。

 米政府人事管理局(OPM)で発生した大規模な情報漏えいにより560万個の指紋が盗まれた事件が最近のニュースで取り上げられていた。この事件は、私たちの指先にある一意の識別子である指紋を他人が保持している可能性を示唆している。これは企業にとってどのような意味を持つのだろうか。

 セキュリティの専門家が指摘するように、生体認証の不変性は、最高の資産であると同時に最大の課題でもある。指紋、網膜、声紋は、パスワードのように交換することができない。つまり、一度悪用されると正常な状態に戻すのは困難だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news143.jpg

HubSpot CMSにWebサイトの「定石」を実装 WACUL×100のパッケージ第1弾を提供開始
WACULと100は共同で、Webサイトの「定石」をHubSpotで実装する「Webサイト構築パッケージ...

news125.jpg

電通調査で「料理は面倒」が6割超 なぜそうなった?
電通の国内電通グループ横断プロジェクト「電通 食生活ラボ」は、「食生活に関する生活者...

news039.jpg

売り上げは予想の11倍 英国の老舗銀行がデータの分断を乗り越えて実現した「オムニチャネルバンキング」とは?
金融業界において、最新のイノベーションの活用によって銀行業務の現状と可能性に関する...