「iPhone」のバックドア論争で見えてきた、裁判所の命令が“時代遅れ”な理由「Apple vs. FBI」はまだまだ続く

GoogleやMicrosoftといった大手クラウド事業者が「RSA Conference 2016」のパネルディスカッションで、データ暗号化を巡るAppleと米連邦捜査局(FBI)の法的争いについて論議した。

2016年03月09日 08時00分 公開
[Rob WrightTechTarget]
反対表明 Appleが公開したiPhoneのロック解除の反対表明《クリックで拡大》

 2016年2月29日に開催された「RSA Conference 2016」のクラウドセキュリティアライアンスサミットで、業界大手のクラウド事業者がiPhoneのバックドア問題に触れ、米連邦捜査局(FBI)と米連邦政府の行動に異議を唱えた。

 クラウド事業者のパネルディスカッションは、管理型セキュリティサービス事業者Herjavec Groupの最高経営責任者(CEO)でテレビ番組「Shark Tank」の共同司会を務めるロバート・ハージャベック氏の進行で行われた。2015年12月にカリフォルニア州サンバーナーディーノで起きたテロ事件の容疑者が使っていたiPhoneのロック解除をAppleに迫ったFBIの対応について、Microsoft、Google、Dropbox、Rackspaceの担当者がそれぞれ見解を語った。

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