無数のシステムでがんじがらめのバンキングシステムが銀行のサービス改善を阻んでいる。Google出身者が設立した新興企業が、その課題を一掃するバンキングシステムを開発した。
Google出身の英国エンジニアグループが、リテールバンキング用プラットフォームを発表した。クラウドベースでオールインワン型のこのプラットフォームを利用すれば、旧来のリテールバンクはレガシーシステムに悪戦苦闘する必要がなくなり、チャレンジャーバンク(新規参入銀行)は発展が促進される。
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銀行の顧客は、サービス停止の増加に悩まされている。これはレガシーバンキングシステムの設計が、モバイルバンキングといった新しいトレンドのサポートを想定していないためだ。そこで、どのような規模の銀行にも対応できることを目指したのが、Googleから着想を得たこのシステムだ。
稼働時間がほぼ間違いなく重要であるにもかかわらず、銀行のシステムがクラッシュするのは日常茶飯事だ。大手銀行は、当座預金、定期預金、担保、貸し付けなどさまざまなサービスを提供する、数千ものシステムを運用している。これらのシステムの多くは、基盤となる数千のシステムを共有する。新しい製品が加わるたびに、銀行のITエコシステムは複雑さを増す。
銀行のシステムの中には、たった数人しか理解していないものもある。またITに詳しくなければ、それらのシステムをメンテナンスする十分な知識を持ち得ない。
英国リテールバンクの基盤システムは40年前と変わっていない。そのため大手リテールバンクは、既存システムのメンテナンスのために莫大なIT予算の80%を費やしている。
この問題に取り組んでいるのが英国の新興企業ThoughtMachineだ。ロンドンのTech Cityを拠点に、エンジニアと金融の専門家が現在50人在籍している。同社を設立したのはGoogleの「テキスト読み上げ機能」の前責任者ポール・テイラー氏だ。
ThoughtMachineが開発した「Vault OS」は、同社によると1日で数十億の取引を処理するリアルタイム大規模アーキテクチャを提供するシステムだ。
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