IDC Japanが国内ビッグデータ/アナリティクス(BDA)ソフトウェア市場の概況と、2022年までの市場予測を発表した。市場は非構造データの活用がさらに進む見通し。ユーザー企業調査から見た市場拡大における課題とは。
IDC Japanは2018年8月7日、国内ビッグデータ/アナリティクス(BDA)ソフトウェアの2022年までの市場予測と、企業のアナリティクスの取り組み状況を発表した。BDAソフトウェアには、データウェアハウス(DWH)などのデータベース、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールに加え、統合業務(ERP)パッケージなどアナリティクス機能を持つアプリケーションが含まれる。
2017年、国内BDAソフトウェア全体の市場規模は、2016年比9.4%増の2517億7600万円だった(図1)。ソフトウェアの機能別の市場調査では、特にAmazon Web Services(AWS)の「Amazon Redshift」やGoogleの「BigQuery」など、クラウドDWHの普及が進んだ。2018年1月に実施したIDC Japanによるユーザー企業調査レポートによると、63.2%がアナリティクスにクラウドDWHを全面的に利用しているか、またはオンプレミスDWHより優先的に利用していると回答した。
IDC Japanアナリストの草地 慎太郎氏によると、「以前から金融、通信業界を中心にデータアナリティクスの導入は進んでいたが、今回の調査ではモノのインターネット(IoT)の取り組みが進む製造業、マーケティングオートメーションを進める流通業でもアナリティクスが導入される傾向が見られた」という。
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