病院がサイバー攻撃を受けると心臓発作患者の死亡率が結果的に増加の可能性利便性とセキュリティのどちらを取るか

バンダービルド大学の調査では、データ侵害に対する病院の対処と心臓発作患者の死亡率の間に関連性がある可能性を示唆している。

2018年11月16日 05時00分 公開
[Lisa KosanTechTarget]

 サイバー攻撃によって病院のネットワークが侵害されると患者の生死に関わる可能性がある。輸液ポンプやペースメーカーのような、患者の命を救う医療機器にハッカーが侵入すると、さらに多くの患者が命を落としかねない。

 最近の報道で、データ侵害と年間2000人以上の患者の死亡に明白なつながりがあると報道された。だがこの報道は、患者ケアの品質に関するバンダービルト大学の研究での実際の発表内容を誤って解釈したものだった。

 バンダービルド大学オーウェン経営大学院のソン・チェ氏と、同大学院の学部長を務めるM・エリック・ジョンソン氏がレポート「Do Hospital Data Breaches Reduce Patient Care Quality?」(病院のデータ侵害によって患者ケアの質は低下するか)を発表した。ジョンソン氏によると、このレポートの調査結果は、両者の因果関係を示すものではなく、統計的言語モデルに基づいて関連性を示すものだという。

心臓発作患者の死亡率に影響は

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news132.jpg

ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。

news103.jpg

なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...

news160.jpg

業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...