「クラウドDR」4大基礎用語 クラウドバックアップやDRaaSとの違いは?「クラウドDR」の基礎用語【前編】

クラウドベースの災害復旧(DR)の計画を立てる予定があるなら、まずは「クラウドDR」の基本を理解する必要がある。知っておくべきクラウドDRの基礎用語をおさらいする。

2019年08月21日 05時00分 公開
[Erin SullivanTechTarget]
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 災害復旧(DR)の取り組みを進める企業にとって、DRに関する機能をクラウドサービスとして提供する「クラウドDR」の導入は、ある程度の安心感につながる。ただし確立済みのDR構成がある企業は、クラウドDRを取り入れることで新たな厄介ごとを呼び込むことになると感じる可能性がある。

 クラウドベンダーがDR関連サービスを提供するのには理由がある。主な理由は、DRに関するコスト抑制の手段として、クラウドが有効だからだ。一般的にDRの取り組みには高いコストが掛かる可能性がある。計画を整えなければ、そのコストはさらに膨れ上がることになる。クラウドは、バックアップとリカバリーの目的にとって利用しやすい手段で、料金も手頃だ。ニーズに合わせたカスタマイズもできる。昔のクラウドにはセキュリティの懸念があったが、今はその安全性を評価する声が目立つ。

 クラウドDRの重要な側面は、データを外部ベンダーに委ねることにある。そうすることで負担やコストは幾分軽くなる。だが一方で、細則を読むことが重要な要件になる。データは安全か。クラウド保険とはどのようなものか。なぜそれが必要なのか。これらの点を把握することは欠かせない。このような基礎をまず理解するための、一般的なクラウドDR用語を詳しく解説する。クラウドDRを詳しく調査するときに参考になるはずだ。

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