Chromebookの「ブラウザOS」市場にApple、Microsoftが進出する?「ブラウザOS」の可能性と課題【前編】

Googleの「Chrome OS」は、Webブラウザを中心としたOSである「ブラウザOS」の市場を作り上げた。従来型OSのベンダーであるMicrosoftやAppleも、ブラウザOS市場への進出を狙っているはずだと専門家は語る。その真意とは。

2019年09月08日 08時30分 公開
[Jesse ScardinaTechTarget]
画像

 「ブラウザOS」を利用すれば、エンドユーザーはWebブラウザを通じて、組織のアプリケーションにアクセスできる。ノート型デバイス「Chromebook」が搭載するGoogleの「Chrome OS」は、市場で人気の高いブラウザOSだ。調査会社VDC Research Groupのエリック・クライン氏は、ブラウザOS市場の競争は続くと見る。それはやがて、Webブラウザを新たなデスクトップへと転換させる可能性がある。

 エンドユーザーにとってのブラウザOSのユーザーエクスペリエンス(UX:経験価値)は、オフィスでPCを使っているときと変わらない。ブラウザOSにはエンドユーザーがどこにいても、どのようなデバイスからも、アプリケーションにアクセスできる付加価値がある。クライン氏によると、ブラウザOSは自動化を通じたセキュリティと効率性の向上の点で、IT管理者にとってもメリットがある。

 現時点ではブラウザOSはGoogleの世界だ。ただしクライン氏は、MicrosoftやAppleも後れを取ってはいないと説明する。以下にクライン氏へのインタビュー内容をまとめた。

―― ブラウザOSの市場をどう見ていますか。

クライン氏 ブラウザOSのトレンドを表す最善の事例はChrome OSだ。ただしMicrosoftとAppleも動きを止めているわけではない。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...